インスタグラム活用ってどうなの?名古屋の「なんてこった研究所」

特派員の赤名です。突然ですがこの写真、何のドリンクかわかりますか?

そうです。こちらポストタピオカの呼び声高いバナナジュースです。

今東京、大阪をはじめ各地にバナナジュース専門店が出来てきています。今回取材させて頂いた名古屋の人気店「なんてこった研究所」もその一つ。名古屋で唯一&初のバナナジュース専門店として営業されています。このバナナジュースがテレビや雑誌でたくさん取り上げられたり、キーマカレーが「マツ〇の知らない世界」に取り上げられる等、何かと話題をさらっています。

なぜこのお店こんなに話題に上がるのか?オーナーであるT氏とのインタビューをどうぞ。

すごいですね。めっちゃバナナですね。こんなうまかったですかねバナナって。

おいしいでしょ。なんかね、パワー出ますよね。変なものは一切入っていなくて基本牛乳とバナナです。ポイントは濃度ですかね?圧倒的に濃い。その濃さをイメージして欲しくて「純生(じゅんなま)バナナジュース」って名前にしています。それとバナナジュースだけだと地味なんで、バナナで作ったイルカをのせました。(笑)いまどき風にチョコミント味も作ったりしています。

このバナナジュースの販促ってどんな感じですか?

ほとんどインスタグラムがメインですね。うちのお店は。テレビや雑誌に取り上げられたのはインスタ起因だと思っています。テレビってほとんどYoutubeやSNSが元ネタみたいなことが多いですよね。ひとり一台スマホ時代とも言われる今日ではこのSNSの使い方って本当に重要ですし影響力があるなとしみじみ感じています。うちの店、お陰様でOPENから約1年経つのですが【#なんてこった研究所】が約3,500存在しているんですよ。それだけの方が情報を発信してくれたということ。仮に一人に100人(多分もっといると思いますが、笑)友達がいるとしたら350,000人の人に情報が、口コミが伝わったのかと思うと本当に尋常じゃないパワーですよね。

それだけ多くの方にSNS投稿をしてもらえるポイントは?

まず大前提に飲食が好きって事に関してはまぁまぁ負けないですかね?それとおこがましい言い方ですが今の時代「おいしいは当たり前」だと思っています。うちの商品、初見ですとチャラチャラしたものに見えるかもしれませんがぼちぼち(笑)美味しいんですよ。

本質としては飲食の面白さや楽しさを伝えられるお店をしたいんですよね。飲食店を営む僕らっていうのは一般のエンドユーザーと比べると食に精通しているわけであって、その点ではプロ、ある種先生的な役割をしていかなければいけないと思うんです。その導入部分がSNSかなっていう風に位置付けています。言ってしまえばSNSのフォロワーさんや投稿者はうちのファンというイメージです。ファンは多い方が良いじゃないですか、愛されたいじゃないですか。(笑)

気になっている店名の由来について聞いてもいいですか?

「なんてこった研究所」ですね。(笑)ダサ可愛いでしょ?(笑)

僕は前職で飲食のコンサルティングをさせてもらっていたのですが、バルみたいな業態が流行ったと思ったら、次は肉バル、魚バルが伸びてきて、更にサーモンバルとかオイスターバルとかすごく尖った業態へと専門店化していくんですよね。でも絞れば絞る程、逆に短命になっていったり、ブームが去ると悲惨なことになりがち。

そんな中でふと、肉とか魚とか、酒とか食材とかそういう尖りに持っていくんじゃなくて、テーマっていうんですかね?「驚き」とか「わくわく」とかそういった切り口の要素を持ったお店があっても良いんじゃないかと思ったんです。

バナナジュースを出してもいいし、カレーを出してもいいし、ワインを出しても良い。とにかく何でもいいから「なんてこった」っていう驚きが散りばめられた業態を作れればと思っています。

なんてこったを追求していくわけですね

そういうことですね。なんてこった研究所ですから、今のなんてこったバナナ研究所は14時から17時の3時間だけの営業なんです。同じ箱で夜はワインバルをやっています。間借り営業みたいに。ちなみに次はなんてこった焼肉研究所なんてのもやってみたいし、とにかく愛される「なんてこった」をこれからも作り続けていこうと思っています。

取材協力
Spice&Herb Epice Mamma Miaなってこった研究所 金山店
愛知県名古屋市中区金山1-14-9 長谷川ビルB1F

TEL. 052-323-8839

記者:スマイラー特派員
赤名祐貴(テンポス名古屋西店)