心に響いた飲食店のデリバリー体験

コロナ前、私がイメージするデリバリーといえば「ピザ」だった。

まさか飲食店で普段食べている料理を家に運んでもらえる未来が来るなんて、当時の私は思ってもいなかった。しかし、今では配達要員のいない飲食店でもデリバリー対応ができる。競合が増えてきている。そうなると今度は「料理」「梱包」「対応」に目が行くようになった。

ここで最近会った私のエピソードを一つ。

夜、仕事から帰ってくる。正直、仕事後に自分のために料理を作るのは億劫だ。かといって毎回コンビニご飯も飽きてしまう。こうなったらデリバリーだ。私はデリバリーでヤンニョムチキン1,680円を注文した。届いてフタを開けて見てみる。

「…ん?なんか少ない?」食べかけのようなチキンもあった。

調べてみたところ、ごく稀に配達員がデリバリー商品を配達中に食べてしまうことがあるのだとか。こうなってしまったら、いくら飲食店が美味しい料理を提供してもお客さんからの評価は下がってしまう。さらに言うと、本当に食べたかどうかは分かりづらい。

ここで泣き寝入りはしたくない。では、どうすれば良いのか。とある飲食店では「開封防止シール」を貼っている。開封防止シールは様々あるが、有名なものはシールをはがすとはがしたことが分かる仕様になっている。なので、万が一配達員がデリバリー商品を開封したとしてもその証拠が残るということだ。

また、開封防止シールを紙のシールにしてそこに一言メッセージを書くと差別化ができる。例えば、マクドナルドのデリバリー注文の際に「スマイル」を注文することができる。「スマイル」を注文すると商品が入った紙袋を留めているシールに笑顔マークが描かれていたり、「頑張りましょう!」とメッセージが書かれていたりする。これは店舗によって書かれているメッセージやイラストが異なる。受け取った側もまさかメッセージが書かれているなんて思わないので「嬉しい!」という気持ちになる。私が注文した時は、開封防止シールはついていなかったが、紙袋に笑顔マークと「Thank you」のメッセージが書かれていた。

ちなみに、そのメッセージの写真を撮ってTwitterに上げるということもよくある。その投稿を見た人がいいねやリツイートをすることで、情報の拡散もできる。実際にマクドナルドのデリバリーのメッセージについてはTwitterでもよく見かける。

細かい点ではあるが、こういった一つ一つの小さな心配りがお客さんの「満足度」を上げていくのだ。本来であればこんなことはないのが一番だが、コロナ禍でデリバリー需要がさらに高まる今、「開封防止シール」はお客さんの不安を取り除くという点では必要になるのかもしれない。

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Instagramアカウント名:ひやむぎこ🍳東京グルメ
外食業界で働く27歳、インスタ大好き独身女子。ごはんの写真をUPしています