【Smiler Special INTERVIEW 】いま、頑張れない人は、いつまでたっても頑張れない人なんだろうなあ

この顔をTVで見ない日は無い。年間300件の取材を受けているんだから

日本全国の八百屋・果物屋は約20,000件。しかし、テレビで取り上げられるのは決まって東京都練馬区のスーパー「アキダイ」。アキダイの秋葉社長はなんと、昨年一年間で約300件の取材を受け、今年は平年並みの250件に落ち着くそうです。「多分、俺みたいな人は特殊なんだろうね。まあ、元々が目立ちたがり屋というのはあるんだけど、出るにはそれなりのニーズがあるってことかな。出させてもらっているって気持ちは全くないから」。そんな、日本で最も有名な八百屋「アキダイ」の創業者である秋葉弘道社長に、取材対応のコツを語っていただきました。きっと参考になると思いますよ!

1.必ず最初に「取材の趣旨は何ですか」って訊く 

 「こういうコメントをしたら喜ばれるだろうって、コツを知っているんでしょう?」って、よく人から言われるよ。でもそれはプロのやる事。オレはプロじゃないし、お金貰っているわけじゃない。こっちは協力者だからね。的外れな話をして、お互い無駄な時間を使ってもしょうがないから、必ず取材の前に“取材の趣旨”を確認するようにしているよ。 

 

2.ウソを言わない、余計な話はしない 

 報道している人たちは本当に一生懸命やっているわけです。視聴者に喜んでいただけるように頑張っているのって、俺が店で一所懸命お客様に喜んでいただけるよう頑張っているのと同じなわけよ。だからウソを言ったらオレも嫌だし、間違った情報を流したTV局も困るわけでしょ。そして俺が余計なことをしゃべると、TV局の人は編集でカットしなければならなくなっちゃう。それって余計な仕事だよね。 

3.普段から情報収集を欠かさない 

 さすがに10年以上も喋っているから、TV局は俺が言ったことを信用してそのまま流しちゃう。それって、とっても責任が重いのよ。だから情報収集は普段から欠かさない。市場から最新情報を仕入れる時、売り子たちも(TVで放送されるから)アキダイの秋葉社長にはいい加減なこと言えないって、ちゃんと産地に確認してから連絡してくれる。『よくTVに出てる秋葉社長から訊かれているんだけどさ』って言えば、生産者もいい加減なことは言えないんだよ。 

いまは勉強してあがいてなんぼだよ。その瞬間は無駄だと思っても、人生って長いから。振り返った時に、あの時はあーだった、こーだったって、あれは勉強になったって言える時がきっと来る 

秋葉社長、TVで有名になって何をする?  

昨年の3月、だれもがコロナなんて夏ごろには落ち着くんじゃないかって思っていた。それが一年以上経過した今も収束の兆しすら見えない。これからもケースバイケースで対応していくしかないと言う秋葉社長。 

 

「多くの人から聞くのはやっぱり感染予防。アキダイは賑わっているお店だねって言われたい。だけど、来るお客さんはやっぱりコロナが心配だから空いてる時間帯が知りたかったり、待つのがイヤだって人もいる。だからウチは『お買い物ネット』を始めたんです。俺、結構TVに出たりして有名だから、大企業からも依頼が舞い込んでくるんです。」 

 

『お買い物ネット』とは、ネットで注文したら店のスタッフが取り置きしてくれて、店頭で商品をお渡しできるシステム。これが今好評で、多い時は一日何十件と依頼が入る。秋葉社長は“これで売り上げを上げたい” “利益を確保したい”、そんなことは一切考えていない。これから何が起こるかわからない中で、お客様の声に素早く応え、完成したら全国の街のスーパーでも使ってもらいたいと考えている。そういう思いから、大企業からの依頼にアドバイザーとして、つまり無報酬で協力しているのだった。 

 

 

最後に秋葉社長は言った
 「商売って、満足した時点で終わりなんだよ」  

せっかくこの地球に生まれてきたんだからさ、この町の界隈の事しか知らないじゃあ寂しいじゃん。世界の明るいところと、暗いところの両方を見て回りたいよね。それで地球っていいね!って、言えると思うんだ

家庭の事情で大学に進学せず大手電気会社に就職した秋葉社長。しかし、敷かれたレールを一所懸命走るのが性に合わなかった。そしてなんと、高校生の時にアルバイトした八百屋に転職する。 

 

「お客さんを喜ばせられるかどうかっていうこと。そしてそれを自分の喜びとして感じられるか。それを続けて行けるか。そういう事を考えた結果、給料が安くってもお客さんの喜びが仕事の価値観になり、喜んでもらうことがとにかく嬉しい。だから頑張れるし自分が最も自分らしくなれる場所、それが八百屋の店頭だったんだ。」 

 

実は、秋葉社長は青果店を4店舗とスーパーのテナントに2店舗に加えて、実は居酒屋一店舗とカラオケバーを一店舗経営されています。現在、夜営業は完全ストップの苦しい状況が続く飲食店を秋葉社長はどうみているのだろうか。 

 

「これはね、僕もかじってるから分かります。この現実を誰かが何とかしてくれるとか、そういうことじゃないと思う。給付金をあてにしてる時点でダメなのよ。自分はどうしなきゃいけないのかって考えていかないと次のステージには進めないんじゃないかな。」 

 

「今重要なことって、やっぱり感染症対策だと思う。飲食店が安全・安心を売る、そんな付加価値を提供したことってこれまでなかったよね。今は当たり前に感染症対策とか空間除菌やってますとかいっぱい出てきてるじゃないですか。大切なお客様を守るために、そしてスタッフを守るためにも感染症対策をしっかりと施すことを、今後はますます考えていかなければいけないと思うよ。」 

 

「その中でどれだけのパフォーマンスができるか、だよね。こんなに頑張ってるのに、こんなに良い商品なのに、どうしてだめなんだろう?何を変えればいいんだろう?どういうアピールすればいいんだろう?とか、常に試行錯誤しながら今日はこれで良かったとしても明日も上手くいくとは限らない。なんにでも言えると思うんだけれども満足した時点で終わりだと思う。」 

 

商売でもなんでも、これでいいやと思った瞬間に新たな可能性の道は閉ざされる。もっと美味しいものを提供するにはどうしたらいいんだろう?常に満足しないで次から次へと考えることが重要なんだ。コロナに対する答えとは、今できることを今頑張るっていうこと。「今、頑張れない人はいつまでたっても頑張れない人じゃないですか」という秋葉社長の言葉は、すごく説得力があって、すごく清々しい気持ちになれた。ただ頑張ってるだけで空回りしている人っていませんか。 

 

出来ないで終わっちゃう人、どうしたらできるようになるかを知りたい人は「スマイラー電子版」に、秋葉社長のインタビュー全文を掲載しています。飲食店を経営されている人、必見です! 

大切なお客様を守るために、そしてスタッフを守るためにも今は感染症対策!

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 取材協力 

フレッシュランド「アキダイ」代表取締役 秋葉弘道氏 

「アキダイ 関町本店」東京都練馬区関町北1-15-11 

☎03-5991-3267 

 

記者:スマイラー特派員

谷口光児(テンポス広報部)