グリストラップ清掃どうしてる?(その2)

排水臭いとクレームを受けたことがある、配管がよく詰まる、小バエが大量発生する等、グリストラップ清掃にまつわるトラブルを回避するためにはどうすればよいのでしょうか?まずは、グリストラップの清掃を見直してみましょう。グリストラップの清掃は次の4つを順に行います。①カゴの中の生ごみを捨てる(毎日)、②浮いている油脂を取り除く(週1)、③底に溜まっているヘドロを掻き出す(1ヵ月に1回)、④排水トラップ管の清掃をする(2ヵ月に1回)、この4つです。掃除の回数は目安のため、油の多い中華店や居酒屋は、清掃回数を増やさなければなりません。

一通りの清掃に20~40分かかる店も多いのではないでしょうか。その中でも、油脂を取り除く作業は地味に時間がかる作業です。時間がかかる分、悪臭と汚れとの精神的な闘いを強いられます。お玉を使って油脂を取り除いている飲食店がほとんどですが、その手間を惜しんで、手っ取り早く大量の水で油脂を配管に流し込もうとすることで配管が詰まります。また、油脂やゴミ・ヘドロを放置し、溢れかえった油やゴミが配管に流れ込んでしまうため、配管を詰まらせます。油が配管内に流れ込むことで、油が管内で冷え固まり、配管が詰まるのです。お気をつけてください。

また、グリストラップの悪臭の原因は、生ごみやヘドロ、油脂の放置です。特に油脂を放置することで、油が酸化し悪臭に変わります。とにかく、油はやっかいです。

プロの清掃業者にお願いすれば、油脂やヘドロを完全に吸い取り、グリストラップの部品一つからピカピカに磨いてくれます。しかし、年に数回、プロの業者に依頼をしたとしても慢性的な“臭い”の問題は解決できません。日頃からグリストラップを清掃しておくことが、一番の悪臭対策、害虫対策に繋がります。しかし、なかなか清掃に手間が回らないという方向けに、今回は、油脂を取り除く作業を今よりもラクにする便利ツールをご紹介したいと思います。

グリストラップの中に入れて待つだけ

油吸着材を活用して、掃除時間の短縮へ

セルソーブプラス 価格7,000円(税抜)/1箱  (1回の想定使用金額:370円)

バイオ製剤による消臭剤商品を展開するユニバース株式会社が手掛ける、消臭機能付き油吸着材です。1箱1ヵ月~1.5ヵ月で使いきる目安ですが、吸着剤が綿状のため、使用したい分だけを使用できるので、お店の油の出る量に合わせた使い方が出来ます。

*週2~3回の使用を推奨

3

オイルホールド 価格350円(税抜)/1袋

油の多い中華料理店での導入実績が多く、その油の吸着力が強みです。ネットの中に油を吸収する繊維が入っているため、予めグリストラップ内にオイルホールドを敷き詰めておけば、後は勝手に油を吸収してくれます。捨てる時もネットの紐をつかんで引っ張り上げるだけで取り換え方法もラクラクです。

4

沈んだヘドロを隅々まですくえる“すくいん棒” 5,610円/本

柄の長さ120㎝。これを使えば深くて掃除の手が届きにくい、ヘドロの除去もラクに掃除ができます。また、柄の分だけグリストラップと距離が保てるため異臭からも逃れられますね。

図13

【販売】

セルソーブプラス(ユニバース開発株式会社)

オイルホールド(ユタカトレード株式会社)

すくいん棒(業務用厨房通販サイト テンポスドットコム)