【調布 Don Bravo】実力派イタリアン「ドンブラボー」がピザ専門店を出店

「クレイジーピザ」 1/4カット330円~650円で楽しめる

 東京都調布市でイタリア料理を提供する人気店「Don Bravo(ドンブラボー)」コロナ禍の酒類提供禁止の現在でも、平日ディナーは満席、時折キャンセルが出た時Instagramで当日予約を受け付けるほどの人気店。そんな「ドンブラボー」が、2020年6テイクアウトピザ専門店Crazy Pizza(クレイジーピザをオープンした。オーナーシェフの平雅一氏に取材しました。

「ドンブラボー」で大人気。ピザの開発秘話 

 イタリアの星付きレストラン、国内の有名レストランで修業し独立したのは2012年。「ドンブラボー」イタリアンと和食材をベースとした創作料理を提供しており、中でもピザは人気メニューである。一般的に、ピザの王道と言えばナポリピザだが、ナポリピザを名乗るには、生地材料は、小麦粉、水、酵母、塩の4つのみ等の決まりがある。その点で言えば、「ドンブラボー」のアプローチは全く異なる。 

 

 ピザ生地には、全粒粉をしっかりと入れており、水は玉ねぎ水と、ホエー(乳清)を使用している。ホエーはヨーグルトの上澄みの水のところ。これは、那須高原の酪農家訪ねた時に、チーズ作りの過程ででたホエーは使い道が無く、大半は捨ててしまうが栄養価は高い話を聞いた。それなら水を使う代わりにピザ生地に入れてみたらどうかと思ったのが、ホエーを使うきっかけ。酵母は、長野県にある酪農家が作るヨーグルトを発酵させた天然酵母を使っている。さらにナポリピザと一番違う点は、塩の量だ。ピザはコースの最後に提供するため計算してりを出し塩は少なくしているのだ 

社会貢献とビジネスの発展両立を目指す
クレイジーピザ 

 2020年6月にオープンした、「クレイジーピザは、1/4サイズのカットピザ1枚330円~650円で楽しめるテイクアウト専門店だ。ただイートイン席も意されており、ピザ以外アラカルト料理楽しめる。 

 

クレイジーピザ」のオープンの狙いは、多店舗展開を視野に入れてのこと。レストラン形態での展開は人材の部分で難易度が高い。そのため「ドンブラボー」の良い部分を継承した、テイクアウト専門店の展開を行うことを決意。都内へも出店も視野に入れている。 

1枚100円の「キッズピザ」を販売するワケ 

 「クレイジーピザ」では、夕方4時半5時半まで「キッズピザ」販売しているこれは店頭で販売しているピザを、15歳以下のお客さまに限り100円で提供するとういものだ。 

 

キッズピザの目的は3つある。1つは、農家が規格外で廃棄してしまう野菜「クレイジーピザ」が引き取料理に使用することで地域のフードロス削減に繋げるため提供する時は、食材のストーリーを交えながら渡すようにしている。2つ目は、食材本来美味しさを子供達に知ってもらうため。例えばピーマン等子供が苦手な食材は刻んでカレーに混ぜる工夫をしている家庭も多いだろう。しかしピーマンは、包丁の入れ方次第で苦みを出さずに美味しく食べられる食材だ。ピザなら子供達も挑戦しやすい。3つ目は、上質な食材の美味しさを知ってもらうため知人から最高級のお肉の端材使ったボロネーゼを譲り受けた時はキッズピザに使用しているこれは、純粋にを楽しんでもらいたいというオーナーシェフのいが込められている 

 

「クレイジーピザ」店内

緊急事態宣言機に、キッズピザの提供を夕方1時間から営業時間終日に変更した。「少しでも、皆さんに生活の楽しみに貢献できたら嬉しいと平氏は話す。 

 

現在は「ドンブラボー」「クレイジーピザ」の運営以外にも、IT企業等と連携食に関連するSDGsのプロジェクトにも取り組んでいる。また、今後は、一飲食企業として地域のフードロスや貧困格差の是正にも取り組む考えだ。これらの取り組みを通して、「“食”の仕事を通じて、もっと多くの方に喜んでもらいたいと力強く話してくれた。 

記者:スマイラー特派員

乙丸千夏(テンポス広報部)

取材協力 

オーナーシェフ 平雅一 

店名:Don Bravo(ドンブラボー) 

住所:東京都調布市国領町3-6-43 

TEL 042-482-7378