小箱の飲食物件がコロナ禍で人気が高まっている

コロナ前は人材不足から中箱の物件を諦め小箱の物件で始める飲食店が多かった。しかし今は、固定費を抑えたいという理由から小箱の物件を探す飲食企業が増えている。

一方で、小箱の物件のテナント募集はコロナ前に比べて減っていると不動産関係者は話す。
1日当たり4万円、6万円の補助金がでれば、小箱であれば家賃はまかなえてしまうし、運が良ければ営業をせずとも手元に現金が残るのはみなさんご存知の通り。今閉店する意味がないから、おのずと小箱の物件は出てこない。出たとしても借り手希望が多いから、人気の物件ほど造作譲渡は高くな、そうなれば、資金面で体力のある中堅企業に物件は決まりやすい。

今、テンポスを利用する飲食店の新店オープン客数は前年比で140%と増加している。その中には、新規開業で40席、50席の店をオープンする経営者、3店舗目で100席の大箱でオープンする経営者の話も聞く。小箱の物件が見つからないから、家賃が下がった中箱・大箱でコスパの良い物件でオープンしたという方も多いのだろう。

緊急事態宣言は620日まで延長された。7月以降、物件事情はどう変わるのだろうか。引き続き注目していきたい。 

記者:スマイラー特派員

乙丸千夏(テンポス広報部)