集客ができない!騙された!仕事のピンチの乗り越え方smiler48

前号から引き続き私が人生の中で大切にしていることをお話しします。自分はどんな人生の答えを作っていきたいか、そんなことを考えながら、読んでみてください。平成最後の親父の小言プレイバックpart2をお届けします。

100%こちらが悪くても頼んですがってでも集金しろ

起業したばかりの頃の社長というのは、なりふりかまわず働いてお金を貯めながら、一方で貯めたお金を回転させていくことで、やっと会社を続けられるんだ。だから、寝ないで仕事に没頭するときが5年や6年はあるものだよ。しかし、そんな時に家族の団欒を優先したり、自分の楽しみを優先してゴルフにいそしんだり、はたまた会社では従業員のやる気を出させるような仕組みづくりを頑張る社長がいるが、会社の発展段階でそんなことをしている暇なんてないはずだ。会社の基盤を作る時期は、社長が死に物狂いで仕事をしなければ、会社は立ち上がってこない。

私がテンポスを起業する前に食器洗浄機メーカーを経営していた時の話だ。有名私立大学に飛び込み営業して1千万円の大型食洗機を受注したことがあった。しかし、いざ納品してみると、50㎝サイズが大きくて設置ができない。壁を壊せば設置できるが、そこに設置すると、食堂で働くスタッフが配置につくために食洗機を乗り越えないといけなくなってしまった。

納品先の課長は激怒した。しかし、今さら寸法を小さくすることなんかできないと言うと、課長は作り直せと言ったんだ。でも、1千万もする洗浄機をタダで作ればうちの会社は潰れてしまう。100%俺が悪いのは分かっていたが、作り直すことはできない。だから責任を取りようがなかった。

それでも集金できなければ俺の会社は潰れてしまう。夜明けとともに学校に行っては頭を下げ、空いている時間は食堂で働く人と一緒に食洗機に皿を入れる作業をした。自分でも「配置につくのは大変だな、えらいものを作ってしまった」と思ったよ。でも時間が少しでも空けば、また課長のところに行きお金を払ってくださいと頭を下げた。そのたびに、「顔も見たくない、帰れ!」と怒鳴られたが、帰るわけにはいかないので「はい、すみません」とだけ答えて頭を下げ続けた。

しかし、人間というのは4、5日も怒鳴り続けられないものだ。しかも、日が経つにつれて工務課の人の中には課長に対して、「やまちゃん、可哀そうだから払ってあげたら」と言う人が出てきたんだ。そんな無責任で良い人が日本にはいるんだよね。課長は、「払えるわけないだろ」とは言うものの、それがまた何週間も続くと、別の人が「もういいんじゃないの、払ってあげなよ」「一部だけでも、ね。」なんて課長に言うものだから、課長は業者をいじめているような辛い気持ちになってくるんだ。俺は集金できないと会社が潰れてしまうから、演技を通り越して精一杯の悲しい顔をして課長の顔を見る。そんなことを続けた40日後、口座に1000万振り込まれていたよ。

生きるか死ぬか、のるかそるかの時に「責任を取れ」と言われても取りようがない場合がある。相手も「責任を取れ」と言いながら、こちら側が責任を取りようもないことが分かっているから怒っているわけでだ。だから許してもらえるまで相手が怒鳴り疲れ果てるまで待つしかない。

しかし、洗浄機の一件は本当に幸運なことで、どんな企業でも確実にお金を払ってくれるなんてことは決してないけど、会社が潰れてしまうかという瀬戸際の時は、1%でも可能性があるなら、社長はすがりにすがってでも集金しなければならないんだ。

貸したことは忘れろ

「オレを信用して金を貸してくれ」と言う人は、100%信用できない人だ。信用できる人は、信用してくれなんて言わないからね。それなのに、信用してくれと言われたから信用して金を貸したのに返してくれないなんてと声を張り上げている人は愚か者である。

大切な友達にお金を貸して返ってこない時どうするか。その時は、返すと言った友達が返せないということは、よっぽどのことがあったんだな、返せないというのは辛いよな~と考えて、一切相手を攻めてはいけないよ。貸したという事を覚えていると、友達に嘘をつかせてしまうということになるから、貸したことは忘れた方がいい。

一方で、大切でもない人に金を貸して返してくれないとき、しかも、返せる金があるのに、返そうとうしない人ならどうするか。その時は、「自分が借りる立場じゃなくて、貸せる立場で良かったな」と思うようにする。けして相手を恨んではいけない。そうしないと、貸した方はストレスが溜まって神経がすり減るような生活を過ごしているというのに、返さない当人は平然と過ごすことになるからだ。何で金を貸した善良な人がストレスを抱えた不幸な毎日を過ごさないといけないんだ。もし、どうしても恨みに思ってしまうのなら、これは神様から考え方を変えるトレーニングを受けているんだと想像してみてくれ。

騙されたのは自分が悪い

オレオレ詐欺というのは、金を持っているから、もっていかれるのである。「それはお前の金か?それともあっちの人に渡す金か?」と神様がテストをしているんだ。お金は自分の老後のためにと貯めていても、その金は逃げようとする。自分のためではなく、誰かのために、世の為に使っている人からはお金は逃げていかない。オレオレ詐欺に遭ったとしても、金が無ければ金を渡さないよね。だから、あなたのお金ではないものを、「俺」の金だという人にお金を渡すから「オレオレ詐欺」というんだよ。

勉強ができて論理的な人は、大口の詐欺に騙されることが多い。騙す方は論理的に詰めてくるし、万全な資料を用意している。だから、勉強ができる論理的な人は資料に書かれている内容や、その場の瞬間的な意気投合があるかないかで信用するか信用しないかを判断するから騙されるんだ。

一方で通信簿がオール2のような人は先生の話なんて聞かずに育ってきたものだから騙されにくい。そもそも理解力もあまり高くないから、資料を見てもよく分からない。こういうタイプが詐欺師は一番苦手だ。人の話はよく聞かないくせに、話し相手の目がきょろきょろしていたとか、別れ際のちょっとした仕草とかはよく見ていて、「あいつ怪しいな」と勘が働くんだよね。だから、資料や論理的な話だけではなく、全体的な空気感から信用できるかできないかを判断するから騙されにくい。だからと言って、騙されないような人には仕事は頼めないんだよな。話を聞かないし、ちゃんと理解できない場合が多いからね。

「貸したことは忘れろ」と「騙されたのは自分が悪い」に共通して言えること

どの会社にも、仕事は不真面目なのに上司に取り入って可愛がってもらえる人がいるものだ。反対に誠実に仕事をしている人は、その不真面目な人のやり残した仕事をしていることが多い。その人は善良で真面目な人だから断るという事ができないんだよね。一方で、その人はイライラして夜も眠れなくなる場合も多い。しかし、不真面目な人が毎日幸せそうに働いているのに、真面目に仕事をしている人がストレスを抱えながら不幸な毎日を過ごすなんて不公平だと思わないか。イライラするのではなく、「自分にはそんな事(上司に取り入る)はできないけど、そんなやり方もあるのか、これはもう名人だな」と思ってストレスを感じないようにするしかない。もしくは、今の辛い状況は、神様が自分を乗り越えさせるための訓練をしているんだと思ってみてくれ。仕事に不誠実な人から仕事を頼まれたなら、「今日は、忙しくてできそうにありません。みません。」と断ってみることからやってみる。

しかしどうしても我慢できないときは、配置換えをしてもらうか、さっさと仕事を辞めた方が本人のためである。ストレスのせいで病気になってしまっては元も子もない。ただ、気をつけていただきたいのは、辞めた後に、「あの人がいなければ自分は仕事を続けていたはずなのに・・・」なんて悔やんではいけないということだ。せっかく仕事を辞めたのに、不幸になることを考えてどうするんだよ、もったいないじゃないか。

だから、前述した「貸したことは忘れろ」「騙されたのは自分が悪い」というのは、自分は不幸だと考えるのか、それとも前向きな気持ちに切り替えるかは自分次第だということである。歳をとっても、「あの時、あんなことにならなければ・・・」なんて、いつまでも悔やむ人生なんて悲しいよね。だから、何をするにも、自分次第だということを忘れないで前向きな人生を歩んで欲しい。

覗く分には良いが、盗撮はよせ

覗かれて良い気分の人なんか基本的にはいないはずなんだけど、稀に、口ではワーワー文句を言ってはいても覗かれて喜ぶ人がいる。「まだ私も覗かれるのね」と、気分を害するどころか、やる気を出させることがあるからだ。だから、覗く場合は客層を絞ろう。その絞り方については大っぴらに話せないので、どうしても知りたい人は個別に連絡をください。でもひとつだけその前に、盗撮はリスクが高いからやめた方がいい。

smiler47号 森下篤史
(記事:オト)

関連記事

▶smiler vol.44 中小の飲食店が目指さなければならないこと
▶smiler vol.45 自分の人生を作るのは自分自身である
▶smiler vol.46 他人の目を気にせず「自分らしく生きる」とは
▶smiler vol.47 人間関係を築ける人と築けない人、自分の感情をコントロールする術とは