メディアへのレター、プレスリリースを作ろう!ー連載vol.3

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PRプロデューサーの笹木郁乃です。飲食業界でも今後見逃せない「PR」をお伝えする連載第3回目は、メディアへ掲載されるための具体的な方法「プレスリリース作成法」についてお伝えいたします

Qプレスリリースってどんなことを書けばいいのですか?

A一番大切なのは、メディアが求めている情報を届けるということです。

「プレスリリース」とは、企業や団体、個人がその活動や商品、サービスなどの情報をメディアに知らせる文書のことです。そのため、メディア関係者や広報担当者以外の方は、「プレスリリース」を目にする機会があまりないかもしれませんね。特に決まった形があるわけではありませんが、A4サイズ1、2枚で作成されることが多いです。内容については、記者の方に「この情報を伝えたい!」と思ってもらえるように書くというのが一番大事なところ。一例として私が主宰するPR塾卒業生が作成したプレスリリースを掲載しました。プレスリリースを初めて書いたという方でしたが、このリリースがきっかけで新聞掲載を獲得、それを見たリピーターのお客様や新規のお客様からお申込みが殺到し、あっという間に満席になったということです。

Q飲食ならではの、「これは絶対にはずせない!」というプレスリリース作成のポイントはありますか?

A飲食業界なら「おいしそう」が伝わる写真が必須!

食べ物の魅力が伝わるような写真は必ず入れて欲しいですね(①参照)。メディアには毎日多くのプレスリリースが送られてきますので、多忙な記者にとって、ぱっと見て伝わる写真の選定はとても大切です。また、どのくらいの価格帯なのかもわかるように、値段についても入れてくださいね(②参照)。そして意外にメディアの方から確認されるのは「個別取材はOKですか?」ということ(③参照)。「取材大歓迎です」「個別取材にも対応させていただきます」などの文言を一言入れるとメディア側も問い合わせがしやすくなりますのでぜひ明記していただきたいと思います。

Qメディアにたくさん届けられるプレスリリースの中で、選ばれるためにはどのようなことが大切ですか?

Aステップアップの3つのポイントに挑戦してみてください!

取材につながる、選ばれるプレスリリース作成のためには、

1 一押しポイントを目立つように書く

この情報の「売り」はどこにあるのか、この例で言うと「たった4時間でおせち料理を作ることが出来てお重ごとお持ち帰りができる」という部分です(④参照)。そこがすぐに伝わるように、タイトルへ入れてしまうというのも良いですね。

2 社会にとっての課題解決を提案する

メディアは読者や視聴者、世の中にとって有益な情報を発信したいと考えています。そのため、「これ、すごくおいしいです!」というだけで取材に来てもらうのはなかなか難しいところ。その商品・サービスがどんなふうに世の中の役に立つのかという視点を説明できると取材率が高くなります。ここでは「日本の食文化が失われつつある」「現代人は多忙で作るきっかけがない」という点にフォーカスしています(⑤参照)。

3 発行者の人となりが伝わる一文を添える

世の中の人たちは「そのサービス・商品を売っているのはどんな人か」という点についても関心を持つ傾向があります。自分はどんな経歴があって、どのような思いでこのサービス・商品を扱っているのかも書けると、そこから取材につながることも多いのです(⑥参照)。

Qパソコンが使えず、お手本のような立派なものを作る自信がありません。
A手書きでも大丈夫!まずは「出す」ことが大切です

これまで、プレスリリース作成のポイントをお伝えしましたが、一番大切なのは渾身の一枚を仕上げることではなく、継続してあなたの商品・サービスの情報をメディアへ伝え続けるということなんです。ですから、完璧を目指すのではなく、この記事をきっかけにまずは「メディアへ情報を伝えることに挑戦する」ことを目標にしてみてください。一か月に一回はプレスリリースが作成できるといいですね。定期的にメディアへアプローチすることで、「ずっと気になっていた」「今ちょうど関係する特集を考えている」など、メディア側のタイミングで取材のオファーにつながることは少なくありません。PRは種まき。コツコツ継続して伝え続けること、ぜひ今月からはじめてみましょう!

次回は「プレスリリースの送り方」をお伝えいたします!

【執筆者プロフィール】

株式会社LITA代表取締役
PRプロデューサー笹木郁乃
https://lita-pr.com

PR事業に携わって10年。会社員時代は創業期2社のPRを担当。株式会社エアウィーヴ 5年で1億→120億、愛知トビー株式会社2年で11億→44億と、PRの力で急成長に貢献。その後、PR代行事業で起業。また、独自のPR理論をコンンテンツとするPR塾を主宰。延べ300人以上の起業家、経営者、PR担当者に指導、13期連続満席開催。その他企業主催の講座やイベント等にもPR講師として登壇、3年で1200人に指導。企業PR案件も多数抱える。「PRは魔法であり、劇的に会社を変える力がある」が持論。

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