まず、個人的な見解を言わせていただくが、名古屋人にとって喫茶店とはコーヒーを飲みに行くだけの場所ではなく、暇をつぶしにも行く場所である。私の友人などは「暇だねー。コメダ行く?」みたいなノリで喫茶店に行く。そしてコーヒー飲みながら「この後どうしようかー。」と続く。美味しいコーヒーと料理、そしてリラックスできる空間を提供してくれる喫茶店、その代名詞ともなっているコメダ珈琲である。店舗内装はほぼ統一されていて、リラックスできるカラーリングやゆったり座れるソファーのサイズなどは全て計算されている。そう!リラックスできる空間なのが重要なのだ!!
そんな喫茶店を名古屋で3店舗経営されているオーナーさんのお店に直撃してみよう!ホットハートダイニングの林社長が経営する喫茶店「桜山珈琲」は最近改装工事されたばかりで、キレイな外観はそこはかとなく和なテイスト、店内に入ると木を多用した内装、インテリアが落ち着いた雰囲気を醸し出しています。広々とした空間はとても解放感があり、これならゆっくりと時間を過ごせそう。
現場至上主義を貫く熱血オーナーは毎朝コーヒーを自分でドリップされるそうで、多い日にはモーニングだけでコーヒーが150杯出るというからスゴイ!まさに厨房は戦場だ!そんな時間にお邪魔してたら追い返されただろうし、流れ弾を食らって死んでしまうかもw。その一方でスタッフたちはみんな可愛らしくとても丁寧な接客をしてくれる。お客様も気さくにスタッフやオーナーと会話されていて、気取った感じが全く感じられない。これなら自分の家でゆっくりしているような感じにもなれる。日頃からの丁寧な接客が板についているというか、とても自然で心地良い。静と動、陰と陽。この二つの世界がある一点において融合する「桜山珈琲」の繁盛は厨房とフロアの絶妙のブレンド、信頼関係の上に成り立っていた。丁寧な接客と美味しいコーヒー、落ち着きますわ~。
「ウチはカフェじゃなくて喫茶店!」と声をあげる熱血オーナー。カフェのイメージが商品名からサイズまで全てヨコ文字で注文しサッとテイクアウトするのに対して、喫茶店とはゆったりと座れる椅子やソファーが置いてあること、そして雑誌や新聞、スポーツ新聞まで豊富に揃っているイメージ。だから名古屋では新聞を喫茶店で読む習慣の人が多い。オーナーの喫茶店は桜山・桜宮・桜道と地名に合わせて店名を変えているというから好感がもてる。地域に密着している喫茶店ならではの店名は、やっぱり地元愛を感じるのです。
ちなみに、名古屋の喫茶店といえばモーニングが有名だが、最近はそれにとどまらず、モーニングタイムが終わってもオヤツタイムがあるのだ。コーヒーを頼むとプチケーキにビスケット、一口アイスがついてくる。これだけでもワンプレートでお金とれるんじゃないの?ってボリュームだ。サービス合戦だなぁ。ちなみに「桜山珈琲」モーニングの時間帯は、ご近所のみなさまの社交場になっている。じーさま、ばーさまが「最近どう?」と話を弾ませているのも日常の光景だ。開放感のある店内でゆったりとコーヒーを飲んで心地良いひとときを過ごす。最高の暇つぶしですね。
会社から早く帰ってこいコールが鳴りやまないので、そろそろ帰ろうかな・・・・
喫茶3店舗 居酒屋2店舗 餃子4店舗を経営するホットハートダイニングはさらに新店を計画中!林社長、これからもよろしくお願いします!!
取材協力
桜山珈琲
〒486-0912 愛知県春日井市高山町1丁目19−8
0568-33-0456
長谷川宗平(テンポス春日井店)