電話掛け1日20件、月300件、達成しない社員は解雇?

創業者 株式会社テンポスバスターズ 取締役会長 森下篤史

日報の提出、電話掛け1日30件、推奨商品100セット販売等、店長が従業員に必ずやらせなければいけないことがたくさんある。そんな中で、それが徹底できる店長と、出来ない店長の差は何か?
店長研修をする中で分かったことは、指示したことを必ずやらせる事、指示をしてもやらない人を解雇しなければならないという意思をもって取り組めるかどうかに、差があるということだ。
テンポスでは、必ずやらなければならないことを徹底項目を読んでいるが、徹底項目とは、能力に左右されることではなく、本人の意思で出来る事を指している。
戸締りをして帰れ、タイムカードの打刻をしろ、交代でトイレ掃除をするんだ、ビラまきを100件やってこい、店頭の推奨販売でお客10人に声を掛けなさい(声掛けであって注文をもうらうのではない)、全てやろうと思えばできることばかりである。
店長に質問した。指示をやらない上田君を、どうするか?

すると、店長は「上田君にやらなかった理由を聞きます」と答える。トイレを掃除するのに、やらない理由なんてあるのか?答えは否。ビラまきを100件やりなさいという指示に対して、やらない理由は、やる気がないだけで、やらない理由を従業員に聞くのは、やらせることに店長が躊躇しているだけである。私(店長)の指示を聞いて、やるのか、やらないのかを、はっきりさせるのが怖くて、店長がうやむやにしておきたいだけである。
やり方が分からない、とか、どうしたらいいか分からないような、難しい課題は除く。100%その気があれば、できるのに、やらない。そんな時に店長はどうするべきか。指示をして報告をさせる、やらなければまた指示をして報告をさせることを繰り返すんだ。それでも、やらなければ、解雇。それが店長の責任である。
店長のトレーニングとは、指示報告を繰り返して、解雇を言い渡す練習をすることである。当たり前の事ができなくて、店舗での不徹底が蔓延してしまうのだ。
店長の多くは、白黒つけたくなくて、来月は頑張ろうと、先延ばしをする。その証拠に、来月やらなくても、解雇しない。

「もう一緒にやれない」等と訳の分からない言い方で、「解雇」と言えない。
「何故やらない」等と言って、有りもしない理由を聞く。
「皆で決めたことだろ」等といって、逃げる。
「俺(店長)のいう事を聞け」と言えない。
「もう後がないのだから、来月やらなかったら辞めるつもりで取り組んでくれ」等と、辞めなくてよい前提でやらせる。

大声を出す必要もない、脅かす必要もない、決めたことは絶対にやるのが、仕事だという前提がゆるい。その前提のレベル感が今の会社の姿勢の全なのだ。