気がつけば6次産業 家族愛、郷土愛、外食愛が生む『カタチ』

1970年創業以来、高松を拠点に食肉卸売を行う株式会社ササハラは、よりたくさんの人によりリーズナブルに美味しいお肉を召し上がってもらいたいと、2006年、外食事業第1号店として高松市郷東町に「讃岐食堂」を開店した。その席数は、なんと200席、駐車場は62台完備とスケールを圧倒する。子供からお年寄りまで利用してもらいたいと、駐車場から店内まではスロープで、車いすでも入れる半個室の部屋や専用トイレ、さらにはキッズルームも完備している。そのかいあってか、週末ともなると、家族連れやグループ客で満席になる程の賑わいだ。

それもそのはず、味はもちろん、食肉卸売業者の直営だけあって、ボリュームと安さが自慢の焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶをはじめ、国産牛のロースステーキ180gが1,300円、オリーブ牛のハンバーグ100gが980円と、来店客の舌と胃袋を低価格で満足させている。

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そんな繁盛店を切り盛りするのは笹原姉妹、つまり、同社社長の娘さんである美人姉妹だ。姉の由里奈さんは店舗、本社業務など全般をこなし、妹の志都香さんはここ、讃岐食堂の店長として店を支えている。姉の由里奈さんの話によると、食肉卸売、直営店経営にとどまらず、さらに美味しいお肉をもっとリーズナブルにお客様に召し上がって欲しいとの思いから、2015年4月、株式会社ササハラオリーブファームを設立。同社では、日本のオリーブ栽培発祥の地であり、100年をこえる歴史を誇る、小豆島のオリーブと瀬戸内の温暖な気候で育つ讃岐牛の融合で生まれたプレミアム黒毛和牛「オリーブ牛」の飼育を行なっている。

背景には、低価格で提供するというだけではなく、食肉卸の現場だからこそ知り得る、畜産業者の高齢化と、人口の減少があるという。「ならば、せっかくのオリーブ牛を私たちの手で大切に育てて、もっともっと多くの方に召し上がってもらいたいです!」と、姉の由里奈さんは熱く語る。

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農業、食品加工、流通・販売と、言うなればまさに『6次産業』。しかし、それはビジネスライクな『コトバ』ではなく、瀬戸内という土地を愛しその風土を活かし、純粋な想いから生まれた『カタチ』なのだと笹原姉妹の話から感じた。

株式会社ササハラ オリーブファーム
所在地:香川県三豊市詫間町香田613
0875-83-5467
株式会社ササハラ
香川県高松市郷東町796-41
087-881-3818
Central Kitchen’s 讃岐食堂
香川県高松市香西本町373-30
0120-68-3818
http://www.sanukishokudo.com/

営業時間   居酒屋17:00~23:00(LO.22:30)
テイクアウト16:00~22:30
定休日 火曜日

株式会社ササハラ
笹原 由里奈
Central Kitchen’s 讃岐食堂
店長 笹原 志都香

Smiler30号より