沖縄の「湿度」が高すぎて、ピザをなくなく廃棄処分に
現在、ピザの自動販売機「ピザすけ」は、沖縄県内5か所に設置している。設置場所は、ショッピングモールや、「TSUTAYA」やコインランドリーの駐車場等、駐車場があり、ついで買いが見込める立地だ。ピザはナポリ風で、マルゲリータやバジル味等、2種類から選べる。ピザの大きさは直径24センチ、1枚800円~1,200円。本格ピザが3分で出来る仕組みだ。田中社長は「職人さんがピザを焼くのとは違う難しさがあり、例えば、チーズ1つにしても、大きさや、カット方法、とろけ具合によって焼き上がりが変わります。また、具材によっても、均一にピザを焼けるかが変わってきますので、そこはよく研究して作りました。」
続けて、「ピザすけ」設置後に起こったトラブルについても話してくれた。
「沖縄は本州に比べ湿度が高いため、自販機内のピザの容器(段ボール製)が湿度で少し変形したことがありました。それでエラーが起きたんです。機械はミリ単位の正確な動きは得意ですが、一方でミリ単位の変化に弱いんですよね。そんな課題を一つずつクリアして、ようやく現在の形にたどり着きました。」
収益目標は月100万円。居酒屋運営にプラスアルファで稼げる体制を目指す
現在、稼働している「ピザすけ」は5台。目標は5台で月間1,000枚の販売、月間100万円の売上を作ることだ。さらに、中長期では沖縄県内の企業への代理販売も行っていく考えだ。既に、リゾートホテルやウィークリーマンションを運営する企業から設置したいと要望を受けている。設置台数の拡大の見通しは明るい。
最後に田中社長は次のように話す。
「ピザの自動販売機設置は、新しい収益源を作りたいという想いからスタートしました。開始時期がちょうどコロナ禍と重なったのは偶然でしたが、無人販売という、人に依存しない形で飲食を提供できるため、今後も力を入れていきます。しかし、だからといって居酒屋をやめるわけではありません。人と人が顔を合わせて、同じ空間でお酒を飲んで楽しむ。これは絶対になくしてはいけないなと思っています。コロナ騒動はいつまで続くか不安もありますが、「ピザすけ」のように、新しいことにチャレンジしながら、店(居酒屋)では、来てくださるお客様への感謝の気持ちを忘れず、もっと何か出来ることは無いのか、諦めずにやっていきたいと思っています。」
記者:スマイラー特派員
乙丸千夏(テンポス広報部)
取材協力
代表 田中 大輔氏
店名:ピザすけ(運営:株式会社 atari(株式会社田中商店))
住所:沖縄県那覇市壺屋1-18-11
URL:https://www.pizzasuke.com/