カズアキ氏、開業の夢を語る

浜松の街中、とある路地を入ったところに在る小さなシェア屋台スペース『肴町Little』。小さな空間で小さく飲食を始めよう!家賃は月3万円で光熱費は出店者で折半する仕組みで現在4店舗が出店中です。ここでカレー専門店を出店している「DAN CURRY」の店主イグチカズアキさん。テンポス特派員との何気ない会話からも夢と利益を追い求める若者の姿が浮かび上がってきます。

-肴町Littleに出店するまでの経緯を教えてください。

カレー屋を開きたくて、安い物件で試してまずは名前を売り込もうという計画で、物件もあったんだけど、先に入札されちゃった。それでイベントに出店してた時、ここ(編集部注:丸八不動産)の担当者が食べに来てくれて誘われたんだ。物件を探しながら参加するのもいいかなと思った。

-お金貯めてインド行ったよね。具体的に何してたの?

いちばんおいしいカレーに触れたかったんだ。現地ではどんな味で、どんな人たちが作っているのか、インド料理の背景を知るには現地に行かないと分からない。美食の町と言われる南インドのチェンナイと北のデリーとでは食文化が全然違ってたから、其の地ならではの家庭料理を教えてもらったりもした。

-そうか、インドカレーの店って増えたけど、カズアキのカレーとは違うよね。静岡でスリランカのカレーをやってる人がいるんだけど、そことも違っている。カレーって国によって違うんだね。

違うよね~。ちなみにインドカレーって触れ込みの店は宮廷料理がベースになっているんだ。味が濃いというかしっかりした料理って感じで脂の量も多いよね。僕のインド料理のほうがヘルシーだし、本国に近い感じだよ。

-確かに、この辺りでは食べれないカレーだよね。でも、ネパール系って安くて量が多いイメージで、ココ壱番屋はベースは安いけどトッピングすれば軽く1000円越えちゃうみたいな。カズアキの場合、単品だけで1000円くらいするでしょ。お客さんの反応って正直どうなの?

確かにランチサラリーマンからは敬遠されているかもしれないね。逆に女性客が多くて、イベントでも平均1200円くらいで落ち着いてるから、イイ感じでハマってるんじゃないかな。

-でも1200円って、美味しいと分かってる人からすればナットクの価格なんだけど、知らない人からすれば特に肴町Littleにはラーメン屋もあるから、どうかなって気がしたんだけど。

専門性をウリにする僕のような飲食店だとイベント、コラボが主流だよ。お店休んで東京行ったり、海外行ったり。そういうのが今の僕には大切なんだ。日常に縛られないと言うか、何でも吸収したいというか。

-今後の展望はどう、見えてきた?

やっぱり早く店舗を構えたい。場所は、そうだね、家賃次第だけど奥さんといっしょに郊外で美味しいカレーを作りたい。

DAN CURRY
静岡県浜松市中区神明町314-6
℡053-455-0808

http://sakanamachi-little.com/(肴町Little)

■静岡店 杉山さん

記事:スマイラー特派員
杉山俊介(テンポス静岡店)