離職率
美容院の経営者の話
美容院で働こうとする人は、人生を捨てたような子が多い。
「私のところでは、30過ぎたら店を持てるもうな教育をしている。夜10時からトレーニングが始まる。2時頃までやる日も多い。」
経営者の意気込みと、働く人の意気込みがミスマッチで、当初は定着率なんてものではなかった。
1日でやめてしまう人はざら。
大部分は2~3週間。人格もおかしくて、客と喧嘩する人。注意すると食ってかかったり、翌日から来なくなったり、服装も指示に従わない。
こちっも、どんな人がくるのかわかってくるに従って、前向きな人でないと教育しても無駄だと言うことが分かった。
面接の時に、夜中にトレーニングをする。店を持ちたいのか。本当にそう思っているのかを見極める。
その上で、面接する時には、親にも同席させる。中には親が「2~3日も持てばいい方ですよ」なんて言う。
このようにして、採用時に、人物を見極めることにテンポスなどの比較にならないくらい、水際でおかしなものは採用しないようにしている。
にも関わらず、おかしな人はかいくぐって入社してくるので、3年間で、40%くらいはやめる。
テンポスは、能力判定に重点を置いていたので、入社後の能力開発にはことの他力をいれているが、エネルギー判定をおざなりにしてきた。
その結果が、以下のような思いを店長にさせてしまった。
大宮 秋山店長
みなそれなりに一生懸命やっておりますがそれが評価につながらず(成果に繋がらず)
不安になって辞めて行くのだと思います。
成果につなげてやることが上司の責任だと思います。
トレーニングを繰り返します。
上司の責任を、成果につなげることだと思ってしまう。
成果につながらない努力をした従業員に教えることは、努力が成果につながらないのは、やり方が悪いか、量が少ないかであって、どんな努力を続けたら良いか見つけて応援してやることで、
その結果成果につながらないことはいくらでもある。其処は我慢のしどころだ。ってことを教え、成果につなげることは、指導者のしごとではない。
、突き放しながら、見守らないと、一人っ子の過保護を育てるのと同じことになってしまう。
突き放しながら見守っている間にやめてしまうのは、「残念」と言うだけ。
少子化で、少ない子供に家族中でかまってあげる。
何かやれば「よく出来たねー」
そっちは危ないよ
転んで泣けば直ぐに赤チンを付けてやる。(赤チンと言うのは、傷薬で、赤くなったチンコではない)
大事に大事に育てられて、「おう、どうした大丈夫かい。」みんなして見守っているうちに、
指導する側も優しくなっちまって、秋山店長のように「成果につなげてやることが、店長の責任」
ダナんて言い出す始末。
高跳びのトレーニング、180センチを飛べる選手に185センチを挑戦させたとする。
くる日もくる日も、成果のでない努力を続ける。
指導者の仕事は飛べるようにしてやるのでなく、諦めないように励まして続けさせる事で、跳べるか飛べないかそんな事は神のみぞ知る。
勘違いして、「働きやすい職場を作る」ことは、人を使う立場の経営者の使命である。などと、言い出す。
ほとんど辞めない高齢者が30%もいるテンポスは、働き易い職場ではないし、働きやすくするつもりもない。
定年制を無くしたのは、我が田舎の高齢者が90歳になっても、夏の炎天下40度近い昼間、草刈りをして、畑まで草を背負ってなん往復もしている。
過酷であっても、働き易いなどと言えた環境では決してない。
今時過酷な百姓しなくたって、年金で楽に食っていける。にもかかわらず、過酷な環境下で働いている。「働きたい」のだ。
「ああこれは、高齢者には働く場所を提供する事だ」ときがついた。
「新卒」には、働き易い職場を提供かい。
ふざけんじゃない。
お前達の気にいるような職場はどこを探したってない。
長時間労働、休みが取れない。給料やすい。上司は丁寧に教えてくれない。
我々経営者の目指す職場は「働きやすい職場」ではなく、「働き甲斐のある職場」を作ることにある。
意欲的な人たちに喜ばれる働き甲斐を見つけやすくする。
自己啓発できる職場は、鍛えられる職場だ。
仕事が少なくて、楽チンな会社なんて長くは続かない。偶々儲かっているだけで、社員の可愛がり方が違う。
「愛玩」動物かい。お前の目指す社員は!
テンポスはプロを作る。テンポスにいると、プロになる。
採用競争が激しいおりに、新卒を取りやすくする作戦の一つとして、働き易い職場をアピールしただけで、「人を使う立場のトップ」がやらなければいけないことではない。
マスコミみ書き方は、「労働環境が良くない」と何かにつけていう。
ポリシーのない経営者は、「労働環境をよくするのは経営者の務め」などと勘違いをして、本来の鍛えることをしないで、やさしくするから、海外に行かせると、弱っちい日本人だらけ。
学校でへなちょこを作り、社会人になっても、へなちょこを作る。
日本人よ、マスコミよ、「大人を鍛えよう」運動をしよう。