飲食人のえらいめにあった話 Vol.4

スポーツ新聞を見ていると、ついつい芸能人のゴシップネタや、「○○の激白!!」といった記事を見てしまうように、“ここだけの話”は、誰もが気になるネタではないでしょうか? スマイラーの読者にアンケートを実施し、今なら笑えるけど、“えらいめにあった!!”という体験談を募集! 連載企画第4弾。

飲食人のえらいめにあった話

【私の知識は誰のもの?】

「知識は自分でお金を払わないと身に付かない!」という社長の考えで 、勉強会に必要な本やセミナー参加費用 、交通費 、繁盛店視察など全て自腹でした。これが意外と痛い出費で。でも自分のためになるからと思って払っていました。ある時、 独立するために退職する社員さんに対して社長が、「料理や営業に関しての知識は会社のものであなたのものではない。会社のために使いなさい。」と。勉強してきたのは本人なのに。そのくらい自分勝手な考えを押し付けるようでないと、店のオーナーにはなれないのかなぁ。(20代 女性 居酒屋)

【売れっ子スタッフはご注意を!】

とあるお客様が、スタッフの1人、美人ではないが愛想が良くてお客との短い会話を楽しそうに話す女の子に熱を上げてしまい毎日のようにご来店。初めは「凄い熱烈なファンがいるなあ」くらいに思っていたのですが、徐々にエスカレート。業務中にもかかわらず、そのスタッフの子をつかまえてはずっと話しかけたり、プレゼントを持ってきたり。女の子も次第に恐怖を感じるようになっていました。私が見かねて「お客様、そのようなことはこちらとしても困ります」と注意したところ、「こっちは客だぞ!」と逆切れ。結局入店拒否にしましたが、しばらくして、その子が辞めたいというので、閉店後はその子のアパートに2、3カ月送り続けることになり大変でした。今の嫁です。30代 男性 居酒屋)

【火災保険は火災の時以外でも適用できるんですよ!】

コロナ禍で510日からお店を休んでいたのだが、521日に出勤してみたら冷凍庫が止まっているではないか。「え?!なんで?!」と思い、 修理業者を手配して見てもらったら、517日から20日で落雷が多かったらしく、その際、縦型冷凍庫に落ちたのだろうとのこと。 コロナ禍で大変な時に、まさかの落雷。さらには食材まで無駄に。とっても落ち込んだ。しかし、保険会社に連絡したら、落雷での故障は保険適用できるとのことで、一気にテンションが上がった。保険で新品を購入できると思ってプラスに捉えることに。知り合いに話したら、保険が使えるということを知らない人が意外と多かったので、これをきっかけに多くの人に知ってほしい!! (30代 男性 居酒屋)

【だったら初めに説明して!】

お店の改装時に、とある業者さんに見積もりをもらって、その業者さんにお願いした。すごく感じのいい方で、依頼していないことも手伝ってくれた。「良い業者さんに出会ったなあ」と思っていたが、後日その業者さんが持ってきた請求書を見てびっくり。当初10万だったのが15万に上がっていた。私も納得していなかったので、「最初と金額が違うじゃないか!」と抗議したが、その業者さんも譲らない。これじゃあ、いつまで経っても終わらないと思い、仕方なしに15万払った。補助金の申請をしたく、見積もりと領収書がほしかったので業者に連絡するが電話に出ない。自宅にまで行ったが居留守を使われ、結局会えなかった。(30代 男性 居酒屋)

【まさか自分が・・・】

イタリアンを開業する予定でした。厨房機器をネットで注文したところ、納品日になっても商品が届きません。夜7時になっても届かないので、イライラして業者に連絡しましたが、繋がらず。私が注文したのは詐欺サイトだったようです。騙されて200万円を失いました。しかし物件も借りて内装工事も終わっていたので、ここでオープンしないわけにはいきません。テンポスで最低限の必要な機器を取りそろえ、メニューもナポリタンをメインにした業態に変更し、50万円で厨房機器を揃えてオープンしました。今では大繁盛です。30代 男性 イタリア食堂)

【飲食店本部からのお話です】

けっこう昔の話ですが、開店前の準備を一人でしていた社員店長が倒れているのを偶然発見。すぐに救急車で病院に向かいましたが、そのまま帰らぬ人となりました。当時は営業店舗10店舗・正社員は30~40名ほどいました。社会保険労務士(会計士事務所)から「家族が過労死として労基署に駆け込んだら大変です。最悪の場合は社員全員の残業代を払う事になり総額は億を超えると思います」と忠告された。「お、億?」と正直気が気でなかった。亡くなった遺族と話し合いをさせていただき、香典等(結構高額でした)をお支払いして解決できました。飲食店の過労死が社会問題になっていたころで、その後は給与規定を見直して社員全員に説明をして納得してもらったが、ドキドキものでした。 以上、飲食店本部の方からのお話でした。60代 男性 飲食店)

「えらいめにあった話」体験談募集

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