人と動物の境い目

森下篤史

夜暗い部屋に入っても、次第に 眼 が慣れてきてある程度見えるようになる
職場が何か臭くてやりきれなくても、何日かするとさほどでもなくなる。
やかましい、立ち仕事が疲れるといっても、辛い時期を乗り越えると、あれ程大変だっものが、どうってことはなくなる。
免許取り立ての頃は、運転すると、精も根も尽き果てたものだが、いまはとうだ、ハンドルであれブレーキであれ、無意識に動かせるようになる。
「慣れる」ことは、動物の証である
辛いことも 逃げずに辛抱していれば、それ程辛く感じなくなるようにできている。

人間という生き物に限っては、自然の摂理に逆らって生きる生き物である。
寒いから毛皮をまとい、森の木を切って暖をとる。
食い物を取るために、協力して、自分の何倍もの大きさの動物を殺して生きながらえている。
人と協力しなくては「人間とは言えない」が、
医療と、教育と保険により、人と交われなくても生きていけるようになってきた。
ただし知っておくべきことは、コミュニティに参加出来ない人は200年前なら、死滅している生き物だということを。
現代に生きていることに対して、人間は感謝しなくてはならぬ。
服を着て、コンビニで食い物を手に入れて、乗り物に乗って会社にきた。

人間として生きるってことは、今日ここに命をながらえていられることに感謝して、人の役に立つよう、勉強して、努力する事です。

ビジネスアスリート 森下篤史