二宮金次郎の教え

二宮金次郎の教え 下流にいるな。

下流とは、
身体強健でありながら、勤勉でない者。
智あり才があるのに、人のために尽くさないで 詩歌管弦、書画骨董に遊んでいる者
資産があるにもかかわらず、国家の役に立とうとしないで、己の資産を増やそうとする人
そういう人達のいるところ。

今の時代に置き換えると 下流は
目標に向かって一所懸命に、努力しない者。
真面目に働いてはいるが 今の自分の境遇は、上司のせい、会社が悪い、政治の貧困だなどと、人のせいにする者
功なり名を成して、資力、経験を、人の為、国のために使おうとしない者

こういう人達のいるところに、自分の身を置いてはいけない。
努力は自分のためだけではないというと、下流にいるひとに、自分の人生を楽しまなければなどと、言い返されてしまう。

人生を楽しむことは悪いことではないし、避ける必要もない。
それは、勤勉な人に許されることである。
勤勉とは、同じことを続けるのではなく、工夫改良して、目標に向かって努力する人の事。
その上で人の役に立つ事をする
自分が真面目に働いて、年貢を納めていることは既に人の役に立っているというのは、金次郎は許さない。
自分の行いを、人の役に立っていることが、実感できるような事をしなさいという。