ボストンで、添乗員と喧嘩した

「ボストンからニューヨーク迄汽車で4時間かかります」
「何キロですか」
「500キロ以上有ります」
「そんなにあるはずは、ない!時速120キロなんて、あり得ない!特急でも、100キロがせいぜい」
「500キロ以上有ります!」
この辺から、この添乗員の話を、信用しなくなった。
ボストン ニューヨーク行にあたって、「なんでも 地図帳」を持って行った。
もともと、「なんでも地図帳」は、毎年買って、読んでいた。
地図帳を見ると、どう見たって350キロくらいしかない。マアいいか、
自己主張の強い添乗員は、地元に20年も住んでるということが、背景にあり、知らない事も、適当に説明して、こっちが口をはさもうもんなら、断定して言い張る。
其処に住んでるだけで、ニューヨークの事を知ってる訳でも無いのに、言い張る。
テンポスの社員と言うだけで、テンポスの事を知ってる訳でなく、生活を通じた、周辺知識があるだけで、投資家のほうが、詳しい事を知ってる場合がある。
戦争に行って来た兵隊が知ってることといえば、頭にの上を越えてく玉は、怖くは無いが、目先にくる玉は本当に怖いぞ。とか
天皇は、神様だなんて思っていたなかった、とか
3分前に喋ってた仲間が、一辺に死んで、一人自分だけが、生きている。
頑張るとか、一生懸命とは違う、「運」と言うものを感じた。とかであって。
何故戦争になってしまったか。とか、避ける方法は無かったか、については、尋ねても無駄。

ニューヨークのレストランで、昼飯を喰ってる時に、添乗員に
このレストランで、働いている人を指さして、「一ヶ月幾ら位の給料だろう?」と聞いた。
断定して言い張る添乗員が「人によって違いますので、解りません」と言った。
今迄、アヤフヤな情報も、我慢して聞いていた。この回答でキレイに頭に来た!
「人に依って違いますので、分かりませんだとぉ、何だその言い方は!」
「店に依って給料は、全く違いますし、店員で違いますので解りません!」
「人に依って違います なんて答える奴は、うちの会社だったらとっくにクビだ!」
「クビでも構いません、人に依って違いますから」
「サービス業をやってる、添乗員としても、失格だ!」
「人に依って違うことを、答えようがありません」

「馬鹿たれめが! ニューヨークで美味いもんはなんですか」
「人に依って違いますので、」
「フリータイム 面白いトコは何処ですか?」
「人に依って違いますので」
「マンションの家賃はいくら位ですか?」
「一部屋でも、20万します」
「チョット待て、この野郎!家賃は、大きさと場所によって違いますので、と答えろ!」
「美味しい店を教えて」
「日本食だったら、蕎麦屋五平です、オイスターバーの、フランクも人気があります」
「人に依って違いますので、と言え~!」