社員の求める給与制度

森下篤史

社員の求める給与制度

テンポスとあさくまは、成果給ではあるが、成績の良い人の取り分を少し減らして、成績の悪い人に配分する。家族分配方式が良いと言う。
プロフィットラボラトリーとテンポスドットコムの社員は成果により、格差はやむを得ない。やった人にはやっただけの評価してほしい。やらない人の報酬が少ないのはやむを得ない、という人がほとんどである。
成果給がいいと言う人に聞きたい。
100%成果給ならやる気がでるか。
といっても私は成果給賛成派ですが。

かって、社員100人の不動産仲介業を経営していたことがある。
フルコッミッション 基本給ゼロ手数料の40%を給与として支払っていた。
会社は残りの60%で引き合いが来るように、テレビ、ラジオで宣伝費として使っていた。
社員はコミッションを40%から50%にしてくれと言ってきた。
それまでは、100%の手数料を個人に40%払って45%宣伝費として使い、会社は15%の取り分。
手数料を40%→50%にするなら、宣伝費を45%→35%にするだけであるので、会社として経費が増えるわけではない。
宣伝費を減らすので、会社に来る引き合いが減る。
目先の手数料が増えるが、引き合いが減ってきて、売り上げがダウンしてきた。
わかりやすく言えば、宣伝費ゼロにして手数料を40%→85%にするなら、
もっと売り上げが増えるかと言うとそうでもない。
「朝三暮四」
猿を可愛がっていた人が、食料が少なくなって、家族の分も猿に与えていた。
ある日、猿に聞いた。「クルミを与えるのに、朝は起きたばかりだから三個あげる、夕方は四個にする」
猿は怒り出した。「分かった分かった、そんなに怒るな、朝四個にして夕方三個にするから」
猿は喜んだ。

100%手数料が入るなら、皆一生懸命頑張るか!
100%自分のものになる個人経営飲食店は、5年で55%閉店している。
サラリーマンと違い、500万、1000万の設備投資をして、後には引けないのにもかかわらず、つぶれてしまう。
1500万、2000万の投資をしても潰れる率にそんなにかわりがない、
実績を上げるには、取り分の多い少ないではないと言える。

どうすべきかは→明日