幸せになりやすい人と不幸になりやすい人

あなたの周りには、忙しいはずなのに、いつも笑顔でいきいき働いている人はいますか? 同じ仕事をしていても、楽しそうに幸せそうに働ている人とそうではない人の違いとは一体何なのか。テンポスホールディングスの森下社長に聞いてみました。

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健康で長生きする人は、誰に言われるわけでなく、食べ物に気をつけて、運動をしている。

行動の選択は、知識ではなく、能力でもない。どんな行動を選択するかは、単なる癖である。甘いものが好きな人は甘いものを選択する、いろんな遊びの中で、映画の好きな人は、映画を選択する。

だから、仕事のできる人は、自然に成果の上がる効果的な動きをする。情報を入手したらすぐにその場に行ってみるし、すぐに自分でやってみようと工夫する。成果を上げるための効果的な行動は何かを、瞬時に選ぶことが出来るんだ。「今度、聞いてみればいいか」と後回しにする人は、知識や能力があっても、後回しにする選択をしてしまう。

幸せになりにくい人は、幸せになりたくないと思われるような動きを選択する。何か悪い事があると人のせいにする。悪口を言う。いじける。人とうまくやれない。どうせうまくいかないんじゃないかと、そもそもやろうとしない。先述した、情報を入手しても後回しにする人も幸せになりたくないと思われるような動きを選択する典型的なパターンだ。

一方で、幸せになりやすい人というのは、幸せ因子を持ち、行動する時は幸せ因子を選択している。慶応大の前野隆司教授によると、幸せを感じている人には4つの共通因子があるそうだ。

  1. 「やってみよう」因子。自ら望んで成長する。すると自分の思うような人生になる。
  2. 「ありがとう」因子。感謝できる人は、人の役に立ちたいと思い、人を喜ばせたり応援したりする。
  3. 「何とかなる」因子。楽天的で悔やまない、我慢できる 。努力してもうまくいかない時、災難や困難な状況になった時この因子は強い働きをする
  4. 「ありのままに」因子。周りを気にしないで、自分らしくいることが出来る(自分勝手と似ているが全く違う。自分勝手は、自分の得になるようにしか動かない)

上記4つの因子に、新しく次の一つを加わえてみた。

  1. 「人と上手くやれる」因子。その人の立場に立って考えて、己の欲せざるところ、人に施すなかれと気配り気遣いができる

行動するときに、この5つの選択をする人は、幸せになりやすい人と言える。
努力して幸せになるのではなく、幸せになる行動を選択している。
さあ、肩の力を抜いて、幸せになりましょう!
注意
幸せ因子の一つだけやる人は、変わり者と言われる。

森下篤史