広域の調査の結果から適切な商圏エリアを決定した後、競合店調査や来街者調査など絞り込んでの綿密な調査を行いましょう。商圏エリア内の競合店のメニュー、価格は、営業時間、客層のデータを可能な限り集めましょう。競合店は自分の店の鏡です。その特色を知れば、自分の店でやるべき事が明確に見えてきます。
<周辺施設と店舗の位置関係は?動線を考える
①目的来店(そのお店に行くことが主目的で来店)
②衝動来店(他に目的があり、そのついでに来店)
そのため、駅やバス停からの動線・距離を調べて、ついでの来店数を増やすのも重要です。チェックポイントを2つご紹介したいと思います。
高層住宅街や公団住宅街、工場や倉庫など、人が密集する場所のことを、PC(ポテンシャルクラスター)と言います。
商圏の中でも重要な場所であり、PCが商圏内にある場合、店舗へのアクセスがしやすく、集客につながりやすいと言えるでしょう。
人は、日常の生活の中で何らかの交通手段を用いているため、必ずそれらを結ぶ核となる場所が存在しています。電車を使う場合は駅、自家用車なら大型交差点がトラフィックジェネレーターに該当します。
TGとTGを結ぶ動線上に出店できれば、集客の期待値も高いです。しかし、どんなに乗降客数が多い駅(TG)でも、駅の出口が多いほど、早い段階で、人々の流れが分散してしうので注意が必要です。
商圏調査では、主に次のようなところをチェックしましょう。
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①人口特性調査
②交通量・通行量調査
③立地調査
④施設調査
⑤動線調査
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お店のターゲットに合う人は住んでいるか?競合店の状況はどうか?人の流れはどうか?
商圏や動線を確認しながら、立地を決めて頂けたらと思います。