勝手にやるんじゃない!だけどよ、お前のようなのがあさくまをつくるんだよな。

「川田よ、許可も得ないで、勝手にやるんじゃない!。だけどお前ら店長よ、
こういう人が明日のあさくまを作るんだぞ。!」
川田小百合(25) は4月1日から狭山の店長になった。
店長評価は9つの実行項目の達成順位のトータルで決めている。
代表的な項目は
1 人時客数
2 メール会員かくとく
3 予約獲得
4 グリル体験
5 ピーカンナッツ販売
その他4項目
9つの実行項目をやった上で、
最終評価として前年比客数、前年比利益が一番大事ではあるが、
客数や利益が上がっていても、努力してあげたのか、外的条件で上がったのかわからない場合が多い。
実行項目を達成するには、みんなを巻き込まなくてはできない。
みんなを巻き込まむことの出来る店長が、客数や利益を上げる事ができる。
川田小百合は着任当月から実行項目1位に躍り出た。
例えば
ピーカンナッツ販売は、全店平均2.4/日 70/月
母の日に川田小百合は、店員と作戦を立てて、ステーキ食べてビール飲んで帰る親父にテーブルに試食を持って行き、
「いかがですか」
「美味しい」
「うん美味しい」
「ピーカンナッツは、ナッツ類では一番抗酸化作用があり、お肌がツルツルになります、今日は母の日です、奥様のお土産におひとつどうぞ。」
2袋をセットにしてテーブルの上に置く。
こうやってその日だけで48を売った。
月間558個売り一位
全店平均2.4/日に対して川田狭山店は18/日
川田は、600/月を目標にしていたが、5月28日で400個
29日30日31日に追い込みをかけて、
テーブルに回って、売り込み、ピーカンナッツを買ってくれたら、くじ引きして
ドリンクバーの無料券を配った。
その結果3日間で150を超えた。
トータル558/月を売った。客数比9.2%でトップとなった。
問題は、ドリンクバーの無料券のコストを考えていなかったからこの日の150個は利益は僅かなものになってしまった。
しかも店長が独断で無料券を配った事だ。
エリアマネージャーは、川田を叱責した。
当然だ。
「川田よ、許可も得ないで、勝手にやるんじゃない。
だけどよ、一ヶ月70個しか売らないお前ら店長よ、
こういう人が、明日のあさくまを作るんだぞ!」
今月6月10日時点で川田狭山店は、270個 獲得率10.8%
ピーカンナッツだけ買いに来た客もいる。
「1日なん個まで食べても大丈夫ですか」という問い合わせが入った。
川田狭山店は、平均的あさくまとは、違うレベルにはいってきている。
5月実行項目3位は、富士店の植田(27)が躍り出てきた。
5位には、山崎(27))が追って来た。