人間て奴は!

娘が小さい頃からピアノに通わせていた。
先生に才能はあるとは言われていたが、娘は習いに行ったりいかなかったりしていた。
3年程して
有名な先生に申し込んで1年待ちで高い金払って、やっと受け付けてもらえた。
娘も嫌ではなさそうなので、行かせることにした。
ところが娘は相変わらずのペースで行ったりいかなかっりしていたら、先生からお叱り電話が来た。
母親は自分が申し込んでやっと受け付けてもらえたし、1年分24万円も払ってあるので、毎週鬼のような形相で通わせていた。
事情を知らない父親が、あまりにも辛そうにしている娘を見て、ことの成り行きを聞いて、母親に、やめさせたほうがいいんじゃないかなと言ったら、逆捩じを喰らって、親父まで説教されてしまった。
もし、このレッスン料が月払い1000円円くらいなら、そんなに嫌ならやめてもいいよとなったはずが、レッスン料24万は既に払って戻ってこないのだから、新たに費用がかかるわけではない、のにもかかわらず、嫌がっても行かせれば、少しは取り返したような気持ちになる。
不幸の始まりである。
不幸にする為に金を使ってるわけでもないのに、人間て奴は!

同じ事は、高い会費を払って、フィットネスクラブに入会した。何回か通っているうちに、身体に変調をきたしてきた。
高い金を払っていればいるほど、無理して通ってさらに身体をこわしてしまう。
続けようがやめようが、既に金を払ってしまっているので、新たに費用が増えることはないのに。
これも入会金無料、月々1000円くらいなら、調子が悪くなればすぐやめられるのに。
人間て奴は!
この人間相手に、あさくまは、何をしたら喜んでくれるかを見つけようと、毎日もがいているわけで。