「デパ地下よりも美味しく、デパ地下よりも安い」をコンセプトに、2019年6月にオープン。料亭、フレンチレストラン、商品開発責任者等の経歴を持つ、オーナーシェフ阿部氏が作るデリ料理は、鮮やかな見た目と繊細な味付けで、会社帰りの女性客や小さな子供を持つ夫婦の家飲み需要から支持を受けている。
ー阿部氏
「子供を持つご夫婦が自宅でプチ贅沢をできるような、そんな料理を提供したいと思いオープンしました。私自身、妻も私も外食が大好きでしたが、子供ができてからは外で食べる回数も減ってしまい・・・。そんな時、たまたまテイクアウトして食べた料理に、すごく感動したことがあったんです。気持ちがとても明るくなりました。そんな料理を自分も提供できたらと思っています。」
6月のオープンから客足は右肩上がり。駅から少し遠く、一本路地に入った場所にあるにも関わらず、本格的なデリ料理をリーズナブルな価格で食べられるとリピーター客が後をたたない。駅近くで買ったワインを片手にご来店されたお客さまと、「白ワインならどんな料理が合いますか?」と会話を交わすことも珍しくなくなったという。
テイクアウト業態が軌道に乗り始めたところで、2019年11月に、テイクアウト店の奥をレストランにする形で、肉料理をメインとしたカジュアルレストランをオープンした。メニューは阿部氏の出身地である徳島の食材をふんだんに使用する。
メインメニューの「徳島産 四国三郎牛 イチボ」の肉は関西で数々の賞を受賞しており、なかなか仕入れができない品だが、徳島で料亭に勤めていた経験やご縁があり、仕入れを快諾してくれた。
前菜は、「自家製フムス」「鶏とクルミのテリーヌ」等、どれも調味料の細部に至るまでこだわっている。それが440円、490円と、リーズナブルな価格で提供しているから驚きだ。
席はカウンター8席のみで、お客さまは調理人と会話を楽しみながら食事を楽しめるのだが、この心地良い雰囲気は、厨房に立つ阿部さんの人柄あってこそ。
今後は、テイクアウト専門店での展開を考えているという。レストランを併設するかどうかは人の採用など、その時々で手を打っていきたいとのこと。
「人」「料理」「空間」、飲食店にとってどれも欠けてはならないということを、阿部さんから教えてもらった。
スタッフさんとも(笑)
目印はコチラ~!阿部さんの顔入ってます♪
取材店舗
デリカテッセン「A Kitchen Lab(エーキッチンラボ)」
代表 阿部陽介氏
東京都台東区東上野1-10-4
TEL:03-5826-4623
記事:オトマル