森下篤史
イリノイ州の高校を首席又は次席で卒業した81人は、全員が大学でも優秀な成績をおさめている。
28歳になるとそれぞれの職種で、トップレベルにいたのは4人に1人。35歳になると、社会的成功レベルはほとんどの人が「並」程度で成功レベルは数人であった。
彼らはいわゆる優等生 一定の制度の中で良い成績を上げられる能力に優れているだけで、人生のピンチやチャンスにはほとんど役に立たない。
学業成績が高いと言っても成功や幸せを得られる保証はないのに、
社会も学校も学力に注目して、もう一つの大事な資質「EQ」に目を向けない。
学業成績が優秀でも、人生に成功する人とつまづく人が出てくるのは、「EQ」に差があるからだ。
人生の成功者は、いわゆる知能指数が高い人ではなく、「心の知能指数」「EQ」が高い人である。
人間には2種類の知性がある
考える知性を IQ
感じる知性を EQ
EQ 感じる知性には、4つある。
そのうちの一つ 共感力
他人の感情を理解して、共感することができる能力
離婚して半年経った親友に会った。
彼女は「やっとゴダゴタが片付いて、1人になってせいせいした」と言いながら、そのものの言い方から、「離婚の傷が癒えてない」ことが分かる。
共感力が低いと「1人になってせいせいした」という言葉から、「楽になってよかったね」としか言わない。
そんなことを言う人と話しても、彼女は癒されることはない。
これにより、
人と上手くやれる。社会生活がスムーズにいくとはいうものの、
共感力も立場によって使い方が変わってくる。
猿の群れ
群れている猿は、共感力がないと、生きていけないが
リーダーは群れている猿に共感してはいけない。
目的 戦略を遂行するにあたっては、大衆迎合主義では、成果が上がらない。
猿の実験によると、リーダーの脳は「共感力」が減っていた。