テンポスドットコムの社員とカラオケに行くことになった。
22才×1人 23×2 32~3×3 42×1
67才×1人
過去のカラオケの経験では、若者と言っても45才まで、その中に1人くらい35才がいる程度。
俺の持ち歌は西郷輝彦の「チャペルに続く白い道」舟木の「君たちがいて僕がいた」
最も新しい歌が、「矢切の渡し」
どうせ何を歌ってもわかりゃあしなかろうから、三橋美智也でもやったろかいな。
席に着くや否や、矢切の渡しを唸ってみた。
一応拍手をくれたが、心がこもっていないのはすぐわかる。
奴ら、俺のやる気を最後まで持続させて、支払いを任せる魂胆で、モチベーションアップのために手を叩いてるなんてバレバレだっつうの。
次の曲から俺の番なんて回ってきやしない。
奴ら、歌い出すとパフォーマンスが凄くて、良宗なんか、毎日カラオケに行ってるに違いない。
歌に合わせて踊り狂い方が半端じゃあない。
部屋中で笑い転げると、みんなテンションが上がり、エイッエイッエイッエイッ、グーを突き上げて、エイッエイッエイッエイッ。
何騒いでんだこいつらは。
韓国のロックンは、漢南スタイルだったか、スマイルだったか知らんが、この歌を歌うと、
全員が声を揃えてアッアッアッア、イェイイェイイェイイェイ、アッアッアッア、立ち上って、
隣にいた普段おとなしいはずの、新卒の飯田さんが座ってる俺の袖をひっばって、立てと催促する。
流れに乗れないでゆっくり立つと、グーを突き上げて、アッアッアッアと叫べと言う。
大人しいはずの、飯田さんは、薬でもやってんじゃないかと思われるくらい別人になってしまった。
明日から正面から顔を見れないくらい恥ずかしい。
考えてもみてくれ。
23の女の子に、袖を引っ張られて、立ち上がったかと思ったら、手を突き上げて「アッアッアッア、イェイイェイイェイ。」
面白くもない、やってられっかよ!
ロックンは調子に乗りゃあがって、4回も「漢南スマイル」俺は大騒ぎの中で恥ずかしそうに手を上げて「アッアッアッアイェイイェイイェイイェイ!」
思い切って北島三郎の「涙船」を朗々とうなってやったが、ビールをついだり、ションベンに行ったりして、最早誰も俺のモチベーションアップを気にしてる奴はいない。
奴ら、椅子の上で踊るは転ぶは汗だくで、歌がうまいかどうかこんな尺度は50歳までだ。
スポーツなんだ。
俺の知ってるカラオケは、すでに消滅。絶滅種篤史、負けるな。あさくまを上場させろ!