男の気概

男の気概
友達の松尾さんは東金に住んでいる。

毎朝、レトリバーと散歩を一時間。
でかいビニール袋を持って、出かけて目に付いたごみを拾っていた。

毎日やっているうちに、ビニール袋に一杯になると、嬉しいような気がしてきた。

其のうちに、一人加わり、又一人加わりしているうちに、地元の新聞が取材に来ることになった。
松尾さんは其れを境に、ごみ拾いをやめてしまった。

「続ければいいのに」

「ほめられたんじゃぁ、おしまいだよ」