経営者の大事な仕事の一つは、「意思決定」
意思決定をさせるものが「判断」である。 正しい判断の前に、判断を事実として、意思決定をする場合がある。
以下の10項目のうち「判断」と「事実を、」分けよ。
場面設定:雨の日の、通勤電車
1 今日は、雨なので、車内が、込み合っている。 これは、事実か、判断か。
2 私が、乗っているのは、急行品川行きである。
3 雨は、激しく、降っているので、未だやまない。
4 川崎を出たので、次は、蒲田に、止まる。
5 サラリーマンが、読んでいるのは、日経新聞である。
6 込み合っているので、窓が、くもっている。
7 私の足を、踏んづけている女性は、知らん顔を、している。
8 其の女性は、真珠の、ネックレスを、している。
9 そうだ、今日は、9時から、tenpos.com.の、コンテンツの、ミーティング、がある。
10 踏んづけていた女が、私の靴、から、足を、離した。
11 其の女は、なかなかの、美人だ。
12 私と一緒に、蒲田で降りた。
「みんな、いやがってます」「A型は、几帳面。B型は、大雑把」「マイナスイオンは、体によい。」
この3項目は、全て化学的、根拠のない、でたらめで、それを真面目な顔をして話すような非科学的な経営者で
あっては、いけない。科学的合理性の上での精神論で無くてはならぬ。
酒の席で、話すことを、経営の場に、もって来てはいけない。
上の12項目を事実と、判断に分けてください。
経営の場で、いかに間違った、意思決定を、するときがあるか。
事実は、 2 4 9 12 である。
残りは、全て、判断である。
判断を事実として、意思決定をする癖をつけると、科学的客観性の無い結論を出しても気がつかなくなり、
血液型で性格を分析したり、 マイナスイオンが体に良いなど、真顔で話している経営者に、
どうやって合理性のある経営の話をすればよいのやら・・。
ちょっと注意をしていれば、血液型では性格を判断できませんとか、マイナスイオンが体に良いということは、
科学的に立証されてはおりません。というような情報は、いくらでも出回っているのにもかかわらず、
一度信じ込むと、もう頭に正しい情報を入れようとしなくなり、こういう状態を体の年齢とは別に、
頭の固い、年寄りと言う。
経営の面白さは人 相手に仕事をするところにあって、無機質、客観性を超えた結論が出てしまう場合が多い。
ゆえに、人の感情の微妙なところを理解出来ないと、経営にはならないが、
土台の科学的合理性に立脚していることは大前提である。
上の12項目をよく読み、自分の判断に短絡的なところは無いか、判断の癖を、掴んでおくことが大事である。