森下篤史
我々を動かしているのは、物欲である。我欲である。
物欲にまみれて、一生懸命働くことを「決して恥じるな」
物欲が行き過ぎて、万引き、タダ乗り。
俺が学生の頃は、電車はタダ乗り、ダイエーの店員のバイトに行くと、裏の階段に置いてある在庫商品のセーターを10着盗んできて、寮友にくれてやったり、ボーリング場のバイトでは 靴券をごまかして、1日余分に600円盗ってきた。
昭和の40年は、そんな学生はいくらでもいた。
許されることではないが、そんな屈折した我欲の塊の俺でも、功なり名を成すようになると、
今でも手前の損得を忘れるわけではないが「人の役に立ちたくなってくるものなんだ」
言っておくが盗んでもいいのかと問われれば、盗みたければ盗め、運悪く見つかって前科者になり、牢屋に入って、回り道ってこともある。そんな事は俺の知ったことか、自分の選択だ!
取り敢えずでも社長になるための話なのに、盗んで良いかなどという話ではなく、そんな馬鹿をやってた俺でさえ、「利他の心」が少しづつ身についてくると言えることを理解して置いてくれってこと。
だから お前が、利他の心が大好きでも、会社がロクでもないうちは、利他の心をちょっとだけ仕舞って置いて、凡夫の活動源の「我欲」を大事にして一生懸命働くことだ。
立派な社長が最も嫌う「我欲」とは「利他の心」の反対にある自分の損得を中心に考えることであるが、
ここでまた馬鹿が物知り顔で言うんだよ。自分さえ良ければ良いという考えではいけないと。
自分の損得を中心に考えると、自分さえ良ければ良いと言う考えになるのか。
なるわけないだろうよ!馬鹿たれが!
その逆に「利他の心」で仕事をすると、己を捨てて人の利益を優先するということは、自分の会社が赤字になっても、取引先を大事にする。しまいには潰れてしまうという。
そんなことになるわけない!
ビジネスアスリート 森下篤史