禁断の昼から飲み放題inヒロシマ!

実は今、広島が外国人旅行客の間でブームになっているのをご存知ですか。広島市は人口110万人以上の都市。にもかかわらずすべてがコンパクトにまとまっていて、歩くだけで幸せな気分になれるのだそうです。そんな広島の街で特派員が注目したのが昼間から飲み放題で有名な「大衆酒場とみや」でした。

『とみや』が有名になって

今回訪問した「大衆酒場とみや大手町店」の席数は1階は46席、2階が30席。セッティングを変えることによって席数を増やすことは可能です。月商はいまは月500万円程度ですが、年末に向けて800万円くらいを目標にコンセプトをしっかり作り込んでいる真っ最中です。

実は、『とみや』には形態が3店舗あって、鉄板焼きの「とみや本店」から、焼肉とすき焼き、しゃぶしゃぶの「とみや別館」、それでここは大衆居酒屋、とバラバラに分かれてるのでその辺りを安東店長に聞いてみると、

「元々『とみや』自体は肉の小売を営んでいて、肉屋がやっている肉居酒屋みたいなコンセプトで始めたところ、より肉に特化したいということで、そこですき焼き、焼肉でおいしい料理を安く提供したんですけど、そしたら、『とみや』という名前が認知されて、もっともっといろんな人に楽しんでいただけるように、ということで大衆居酒屋を始めたってことです。なので、肉を使った料理をメインとしながら、肉だけにこだわらず、地のもの、野菜、魚とわず、お昼から飲める居酒屋っていうスタイルで、いろんな食材を定期的におすすめを変えながら、安く提供していくっていうスタンスです。」

それでもやっぱり、ここもメインはお肉ということで本店、別館とは違ったスタイルで、ジンギスカン鍋を使った鉄板焼肉、あとは肉屋ならではの肉鍋だったり、串焼きステーキなんて、よく考えられているメニューだなあと感じました。

たどり着いたのは一日中飲み放題

しかし、「大衆酒場とみや」が一番いま売りにしてるのは“飲み放題”なのです。それも昼からというからびっくりです。なぜそんな早い時間から始めるようになったのでしょうか。

「よくいろんなお店がハッピーアワーってことで早い時間から安くやっているじゃないですか。うちは12時のオープン時から90分1,000円でやってるんです。飲み放題だからといって、ドリンクをケチることなんてしないです。しっかり生ビール提供してますし、いろんなチュウハイ、ハイボール、あと日本酒も広島ならではの地のお酒を飲んでいただいてますよ。」

9ヶ月前にオープンした当時は夜だけの営業だったのを、ランチを始めるなどして12時の開店から休みなしで22時までオープンするっていうスタイルにたどり着いたそうです。ずっと飲み放題という、これがかなり認知されてて、ほとんどお客さんが注文されるというから、やはりこの店の一番の武器なんでしょうね。どうして昼間から飲み放題をしようと思ったのでしょうか。

「原爆ドーム、平和公園が近くにあって、観光の方が多く来られるヒロシマにはお好み焼きとか、牡蠣、アナゴを使ったお店がたくさんあるんですけど、そこと勝負するのではなく、地元、サラリーマンが気軽に来れて、かつ観光客も足を運んでくれるカタチのほうがいい。ランチとかで張り切って勝負をしても、正直、集客は思うようにいかないのが現状なんです。それなら昼から飲めるお店を作ったほうがいいんじゃないかってことです。」

いつでも食べれるセットメニューもあってしかも飲み放題。お客さんが楽しい時間過ごせるような場所を作ること、それが一番ですね。お客さんも喜び、観光客もその輪の中に集まってくる。広島が外国人観光客の間でブームになっている理由の一つが『とみや』であることは間違いありません。

取材協力:大衆酒場とみや大手町店
広島県広島市中区大手町1丁目5−18
Tel.082-546-0777

記事:スマイラー特派員
瀬畑亮介(テンポス広島西店)