会社大きくできない経営者、前編

テンポスの創業社長、森下篤史の日々、経営で感じることを記事にしていきます。

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ある企業規模になると、社長は自分1人では会社を経営出来なくなってくる。零細から、中小企業になりかかる時だ。10人の従業員がいたとしても、定型業務を請け負ってやっている場合は、社長自分1人で、切り盛りしていると感じるだろう。10人で販売会社をやっていても、ルートセールスだと、社長1人でやっていると思えるが、開拓営業だと、部下に「やらせる」「やらせられるか」が社長の仕事になってくる。

会社が大きくならない理由

会社が大きくならない理由の一つに、大きくしようとしていないことがある。並大抵の努力では大きくはならないことを知っているのに、並大抵の努力を続けている。ときどき、降って湧いた様なチャンスが有れば、一時は大きくはなるが、並大抵の努力しかしていないから、会社は大きくならず一生そのままで終わる。

会社が大きくならないもう一つの理由は、大きくしようと並大抵以上の努力をしているが、部下に指示したことを「やらせる」という課題を乗り越えられないことにある。従業員に「やらせる」ことが出来ず、社長自らの労働時間を多くして、1人でやった方が早いし、安心するからと、そこから抜け出せない。また、企業規模も小さいのに、社長はセミナーに行ったり、経営の本を読んで、自分だけが賢くなり、社員はいつ迄も成長しないままのも理由の一つ。

中には、100万円以上も出して、セミナー中毒になってる社長もいる。イノベーションだ、マーケティングだと、セミナーに参加してドンドン賢くはなる。しかしそんなことをしていても、売り上げも、利益も増えはしない。セミナーに行く暇があれば、お客様の開拓をしている方が、売上に繋がる。経営の勉強をしていると、「理念が大事だ」「目標は明確であるか」などと言う言葉が真っ先に出てくるが、そんな事はどちらでも良いから、あなたが先に売りに行って来なさい。
ナンバーワンより、オンリーワンなんて、どこでそんな事を覚えて来たんだ。そんな事を言う人は逃げだ。『オンリーワンじゃダメなんですか?』なんて言う人は、0.1秒に向かって挑戦している人の側に行ってはいけない。たしかにオンリーワンだって良いんだよ。ただし、ナンバーワンを目指す人に、向かって言う事ではない。ナンバーワンを目指す人は、格が違う。ナンバーワンを目指す人が来たら、オンリーワンを目指す人は、道をあける。目を合わせてもいけない。ましてや親し気に、話しかけるなんてもってのほか!

次回に続く

株式会社テンポスバスターズ

取締役会長 森下篤史