あさくま
客への還元は、儲かった分を商品の良いものを仕入れる、つまり高いものを仕入れることになる。
サラダバー
ソフトクリームは、ドリンクのサーバと同じところに置いてある。電源と給排水の関係でまとめておいたほうが、設備がしやすい。
サラダバーを充実しようと、ワッフルの焼き機を置いてみた。
なかなか評判がよい。
調子に乗って、たい焼き機も横に並べてみた。
日曜なんかは、待ちになるくらい人気コーナーとなった。
ところが、ソフトクリームの器械と、ワッフルの焼き機が並んでいるところは、ワッフルに、ソフトクリームをのせる人が半分いるのに、離れているところはワッフルにソフトクリームを乗せない。
全店ソフトクリームとワッフルを並べて置けと指示をした。
スイーツコーナーにあるコーヒーゼリーを、ソフトクリームのそばに置いてみた。
案の定、そばに置くと、コーヒーゼリーにソフトクリームを乗せる人は40%にもなった。
ソフトクリームを中心にして、ワッフル、あずき、コーヒーゼリー、フルーツポンチ、その他トッピングに良さそうなものを置いた。
ソフトクリームの出数が35%増えた。
サラダバーのコーナーだから、売り上げが増えるわけではない。
あさくまが儲かっている間に、接客ホールの達人コンテスト、調理のコンテスト、店長コンテストを通じて、教育トレーニング。
店頭に立たないわけだから、人件費率は高くなる。
人件費率を下げるために人を減らす。
減らしても、サービスレベルを上げるために、ウェイティング時間の短縮、
食べ終わったテーブルのかたずけスピード、料理提供時間の短縮、
トレーニングを続けて、マイスターコンテストで評価する。
最終確認は覆面調査による、客の満足度を調べて、一定以上の評価をもらった店は、パート、アルバイトに、毎月報奨金を出す。
多いときは1人2~3万もらうときもある。
なぜこれをやらなければいけないか、とか、意識づけ、とか、モチベーションアップとかの時間は極力少なくして、
分かりましたかではなく、出来るようになりましたかにしている。
感じよく明るくしなさいと言って、その通りできる人は少ない。
練習すれば良いだけだが、練習をさせるのが店長の仕事だと思える店長がいない。
明るく感じよくしなさいと言って出来る人は少ないのと同じで、
トレーニングをさせる店長はいない。
トレーニングの仕方をいくら教えたって、やろうとしない。
しょうがないから、エリアマネージャーの臨店指導の最重要項目にして、店回りをする時には、必ずトレーニングをさせなさいと、エリアマネージャーに、トレーニングの仕方を教えた。
やりなさいと言って出来る人は少ない。
つまりエリアマネージャーも、トレーニングをやらせようとはしない。
野球で、ゴロを上手に取れなどどいうコーチはいない。
ゴロを取る練習を続けるだけだ。
それでも、80店もあると少数ではあるが、やり始める人がで始める。
その少ない人を育てながら、伝播させていく訳だから、手間のかかる事この上ない。
百姓育ちの俺は、この手間のかかるのが好きで、時にはため息も出るが、
種を蒔いては毎日畑に出て、チョットでも目が出てくると一日中嬉しくなってくる。
それと同じで、臨店してると、トレーニングを始めた店長を見つけると、何日もさまよった砂漠で、オアシスを見つけたような気になる。
まあ!手間のかかる事この上ないよ。