凄いぞ!あさくま 山姥軍団

狼研修のゴール 4ヶ月(4~7) 経常利益182%前年比
既存店売り上げ110%
人件費率 21,4%

これを達成するために、日々の徹底項目を店員を通じて徹底させる練習が「狼研修」である。
店長に決意表明させたり、いうことを聞かない店員を怒鳴りつける練習したり、見える化
その月の目標を全パートの個人別に、毎日達成した人を、模造紙に書いてその前に集まり、褒めたり、やろうとしないひとを、吊るし上げたり、出来の悪い人をトレーニングしたり、
あの手この手で、やらせる練習をさせている。
毎月毎月、こっちが疲れ果ててくるくらい、もう2年半続けている。
売上 前年比伸長率 人件費率
小牧店道前清子 121% 19,4%
桜山店服部啓子 124% 18,4%
八熊店島田百合子 115% 22:1%
千音寺加藤朱美 108% 18,8%
星崎店高木のぶ子 119% 22,1%

狼研修のゴール十分にクリヤーしているのに、この女性と言うべきか、元 女性と言うべきか、
(56 才 61 才61 才64 才67 才 山姥軍団の年齢である。)
とても「狼研修」でやるように怒鳴っているとは思えない。
加藤朱美は、ギフトについては絶対どこにも負けないと言い切っている。
今年は珍しく狭山店に負けて2位になった。と言うだけで目を真っ赤にして涙をためる。
服部啓子は、見た目全く普通のおばさん。どうやって124%もやらせているのだろうか。
声だけ聞けば、詩 の朗読かなんかやって、「おかあさん!これから私が恩返しをするばんよね、」と言うような、泣かせる文章を読めば最高の話し方をする人だ。
迫力なんか全くない。
この夏は休みもちゃんととって、1週間ハワイに行って来た。
その服部店長が「去年小林本部長に月商1500万やれと言われた時、はい と返事をしたものの、ヤット1000万になって、1500万なんてとても無理だと思っていた。それが8月1350万出来た。私は24年になりますが、新記録です。何だか1500万やれそうな気がして来ました。」
その言い方が気張ってなくて、たんたんとして、俺の大好きな決意表明っぽくもなく、台所で野菜炒めを作ってるおっ母さん。
こういう人たち(山姥軍団)は、仕事の取り組みが俺が知っている人達と全く違う。
闘い方が、大騒ぎしない。エプロンで手を拭きながら最高の実績を残している。
山姥軍団の中では唯一、高木が気がきつそうな感じはするが、この人はあさくまのなかでも、折り紙付きのというか、筋金入りの気合の入らない男の店長を二人も引き受けて、見事再生させてしまった。
この筋金入りの腑抜け男を、数字を挙げさせようと俺は悪戦苦闘して、もう無理と匙を投げたその腑抜け男二人をまともに仕上げてしまった。
高木が腑抜けの山田店長の店に行った最初の一言
「山田君を男にしてあげようよ。みんなで男にしてあげようよ。」

35人の男の店長に、未来を語り、可能性を語りともにやろうよと、叫んでいるが、やる気を出させるのにうまくいかない。
このヤマンバ軍団は、未来や可能性よりも、何才まで働かせてくれるか興味があるだけ。
男に訴えるような手の混んだ動機付けなどいらない。
80までは働けよ!と言うだけでよい。
彼女たちの実績をみると俺の努力、人育ての手法が価値のない虚しいものに思えてくる。

ヤマンバ達とでカラオケに行った。
先ずは東京五輪音頭、恋のハレルヤ 小指の思い出
飲むは歌うは大騒ぎ。
宴会も中盤になり、酒も進んでくる。次第に無礼講
私の酒が飲めないか、とおどかされて飲むは、私の進めたピザが食えないかと無理やり食わされる。
食い散らかした残りのピザなんか食いたかねぇよ。などとはとても言えない。
俺は仕事が終わると「石田純一」に成り下がっちまうので、叔母さんのおもちゃ。
「社長!乳 触ってみたいでしょう。」
すり寄ってきて、乳を擦り付けてくる。お愛想にチョコっとつついてやると。
「あれ!しばらくぶりだぎゃあ」と喜ぶ。
向こう側のヤマンバがテーブルを越えて、乳を揉ませようと迫ってくる。
「板津!助けてくれ~。なにやってんだよ、無縁坂を聞いて泣いてんじゃないよ!」
「牧野~!場所変わってくれ~」