2021年3月11日 ラーメン 健太@高円寺
都内に久々の本格博多ラーメンが登場しました。もともと、なかなかの博多ラーメンを提供していたが外出自粛期間に福岡の人気豚骨ラーメン店「駒や」に飛込修業をしてきたらしい。ツテもなく、まさに電話して嘆願。その流れでの3月3日リニュアルオープンだ。豚骨スメル大王「きら星」(武蔵境)店主の星野さんはインスタでこのように書いている。
『ドアを開けた瞬間、立ち込める熟成臭に悶絶!こ、これは臭い!自店を棚に上げて言わせて貰うなら、小動物程度なら瞬殺できそうな極悪スメル…。もちろん、「駒や」譲りのシャバシャバのクサウマ豚骨ラーメンに大満足でした。食ってみな 飛ぶぞ!』
星野さんは自店の厨房に立ちながら、昨年350杯ほどのラーメンを食べ歩いている。しかもその大半が豚骨ラーメンで、九州にも通っているほど。そんな豚骨オタクの店主が『食ってみな 飛ぶぞ!』と言ってるくらいなのである。
その投稿を見た「よしもと所属 ラーメン大好き芸人 北川めんまさん」もちょうど来ていて、東京ラーメンショー以来のご挨拶。私はと言えば、私を「駒や」に連れて行ってくれた人が「大崎さんが感動した「駒や」で修業した人が高円寺で豚骨ラーメンを出しています」という情報を送ってくれて訪問したのだ。
気付かず通り過ぎてしまいそうな外観
間借り風というか屋台的な店で、「気が付かずに通り過ぎてしまった」という投稿を読んでいて、そんなに気づきにくい外観なのか?と注意しながら歩いていたのだが、それでも通り過ぎてしまうほどの殺風景な手作り感のある店だった。
しかし厨房に目をやるとわかる人にはわかる。麺茹では釜。寸胴は店の雰囲気に似合わないくらいに大きい。そして何より、本気の豚骨スメル。博多から取り寄せている麺は一人前ずつ茹で、平ザルであげる。二人組が来ても、である。新店として扱えるなら豚骨部門上位入賞は間違いないだろう。まだ営業時間に揺れがあるようなので、足を運ぶ際はTwitterなどを確認してからが望ましい。
店名:ラーメン 健太
住所:東京都中野区大和町1-66-6
記事執筆
大崎裕史(おおさきひろし)氏
(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2021年5月末現在約13,500 軒、約27,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)などがある。