「農家」と「飲食人」がタッグを組んだ「ベジボーイキッチン」

2020年11月、埼玉県北足立郡伊奈町に採れたて野菜を使ったレストラン「ベジボーイキッチン」がオープンした。運営は、年間100種類の多品種の野菜を生産する「Vegetable boys Company(ベジタブルボーイズカンパニー)」だ。今回お話を伺ったのは、レストラン事業部の責任者、影山 幹さん。レストラン開業までの道のりを取材しました。

野菜って、こんなに美味しいの?

ー影山氏

20歳で飲食業界に入り、いつかは独立したいとうい想いはありました。転機となったのは、ここ伊奈町に引っ越してのことです。伊奈町には畑がたくさんあるのですが、ある日何気なく食べた直売所の野菜に感動したんですよね。こんなに、新鮮で美味い野菜が当たり前に食べられるのかと驚いたのは今でも忘れません。それと同時に、この価値を伝えたいと思ったのです。いろいろ考えて、まずは私1人でもできる弁当屋を始めることにしました。33歳のときでした。

田舎町だけど人口は増加傾向

弁当屋を開業当初、野菜はJAから仕入れていた。そんなある日、農家を営む大橋氏(同社の社長)とSNSを通じて出会う。「影山さん、うちの野菜をぜひ見に来てください」。大橋氏に誘われて行った直売所では、新鮮な野菜の価格が市場の半分以下であること、また、珍しい野菜も多く、その品種の多さに驚いたという。聞けば、年間100種類以上の野菜を少量多品種で生産しているのだ。その後、影山氏は大橋氏から野菜を仕入れるようになる等、交流を深めていった。そして、最終的には、「農家」の大橋氏と「飲食人」の影山氏の2人で「ベジボーイキッチン」をオープンするに至ったという経緯だ。

「ベジボーイキッチン」は農地の敷地内にある。そこで採れた野菜を店内で調理し提供するのだ。店内には野菜の直売コーナーも設けており、食べて気に入った野菜はその場で購入できるようになっている。メニューは旬に合わせて変えていくのだが、あえて調理はこだわりすぎないようにしている。その理由について影山氏は、「食事をしたお客様が家でも作ってみたいな、そう思ってもらえるようなメニューにしているんです。」と話す。

最後に今後について伺うと、

「伊奈町は新規就農者を積極的に応援しているという背景から、人口は10年前から増えてきています。しかしそれに対して店舗はまだまだ少ない。だからこそチャンスでもあると感じています。今後も私たちの強みである、野菜を生産し加工し販売する、この6次産業のモデルを活かし、店舗拡大していきたいと考えています。」

取材協力

店名:ベジボーイキッチン(運営:ベジタブルボーイズカンパニー)

住所:埼玉県北足立郡伊奈町小室9350-1

電話:050-1494-8473

Instagram

SNSは積極的に活用する。オープン前から積極的に発信することで、お客様の獲得に成功。

特派員

テンポス大宮店 茂木孝夫