学生時代友達の水嶋は、女がやたら、まわりにいた。
俺なんか、こっちから近づかない限り、女がよってこない。
俺くらい役に立つ男はいない。
にもかかわらず、近づいてこない。
研究の結果解ったこと。
女は、相談に乗って欲しいのが、本当に相談に乗って欲しいのではなかった。
コッチは田舎出の、純朴な青年だから、相談に、真面目にのってやろうとする。
問題解決なんだから。どうすれは良いかを、一生懸命かんがえてやるのだが、
結局は、解決するのは、自分の意思決定であって、誰かが解決してくれると言うことはないのだから、
自分でやるかやらないかだけである。
どんな相談に乗っても、詰まるところ、自分でやるかやらないかのところに、行き着いてしまう。
水嶋はといえば、
「それは大変だねぇ」とか「分かるよ、君のことを、解っている人は、きっといると思うよ」などと
でまかせを言って、解決策は、一つも言わない。
なのに、女が集まる。
ここ 10年位で、やっと解ってきた。
女は、身体つきが男と違うだけで無く、感じ方や、考え方まで、男と違っていた。
山小屋に泊まる時、見知らぬ5~6人が同室になる事がある。
男部屋は、ボソボソ、ボソボソ始めて、五人が一つの話題になって、話が盛り上がってくるのには、
二時間も三時間もかかる。
ところがびっくり、隣室の女部屋は、グループで来ていたのかと、思える位早くに、ワイワイと、きこえてくる。
聞いてみたい。
どんなひとが、口火を切って話し始めるのか、どんな内容の話をし始めるのか、なんて男は考えているので、ボソボソ始まるのだけど。
こんなことさえも、最近解ったくらいだから、
女の理解を、全くしていなかった。
何年か前、テンポスの会議に、取引先の女社長に、出てもらったことがある。
私が、彼女のやり方が、甘いと注文をつけた。いろいろ注文を付けていると、
「だってぇ」と、言った。
45歳位の経営者が「だってぇ」ときたから、びっくらこいてしまった。
すかさず部長が、たしなめた。
1年近、彼女は、一生懸命やってくれていた。
私も部長も、其れなりに人間関係は、出来ていた。
彼女にしてみれば、私に文句を言われたら部長が、フォローしてくれる役目と言う期待に反して、たしなめられてしまったものだから、
「部長!嫌い!!」ときた。
文化の香りもしないといわれている、テンポスの経営会議だが、一応上場会社だよ
その席で、「だってぇ」の後、「部長!嫌い!」ときた。
びっくらこいたぞー
呑み屋で女と諍いをしている時だけかと思っていた。
良識のある女に今の話をしてみると、そんな人は珍しいわよ、といわれたが、
以後何回かそんな目にあってきた。
男ではただの一度も無い。
地図をひっくり返して見たり、討論しているのに、皆んなで私をいじめているなどと、泣いてみたり
男と違う生物が地球に、いることを発見した事は、ここ数年大変面白い目にあっている。
解ったこと
女は相談にのってもらいたいのではなく、「そうだそうだ」「苦労してるのは、あんた一人」
「たいへんだねぇ」
解決をして欲しいのでは無く、話を聴いてもらいたいだけ。
「大変なのは、あんた一人じゃぁ、ない」
お前の愚痴なんぞ聞いてらんないぜ。
結果
女は大好きなのに、周りに一人も来ない。
飲み会なんかやると、さみしいぜ 気を遣ってくれる女が酒をつぎにきてくれるが、大概は、ババア!