売り込みの仕方

品川で、東京ガスの跡地 3000坪を、フードモールと、フードコートにする。
企画提案を集めた。横浜のラーメン博物館をやりました。「そりゃあ凄いねぇ」「小樽のラーメン博物館もやりました」「ますますすごいね~」「あっちもこっちもやりました」「すっすっすごすぎですぅ」「こんなの初めてェ」
「ところで、打率は何割位ですか?」
「打率ってなんでしょうか」
「飲食の集合施設を、沢山作ったのは分かりましたが、成功率は何パーセントですか?」
「市場調査を十分にやりますし、経験があるので、予測の精度が高く、失敗はありません」
「ちょっと待ってくださいよ、素人相手に、ホラを吹いて煙に巻くのはいいが、相手を間違えていませんか。」
「間違えるって、何を間違えてるんでしょうか?」
「我々の商売は、貴方達が予測違いで、売り上げの伸びない施設の閉店買取をしてるんです。ナカナカうまくいかない店の方が多いですよ。打率100%なんて、デタラメを言わないで、本当のところ、何パーセントの成功率ですか?」
「70%いけばいいとこです。続けるのは、もっとむつかしいです。」
「話が専門家らしくなって、やっと、マトモに提案を聞けそうです。」
以後話はスムーズに、法螺咄なく進んだ。
売り込む時に、テンションが高いと、アレもやったこれもやったと、なりがちだが、抑えながら話をするくせをつけておかないと、相手が経験者であるほど、自分の業績を立派だなんて伝えると、逆効果、内心引いてしまっていることが多い。
昨日薬膳の店をやってる木村くんと言う、若くて張り切ってる経営者が、現在2 店舗だが、好調なので、来年は、直営5店 FC5店出店したいと言う。
FCの本部構築と、フランチャイジー集めをテンポすでやってくれとのこと。望む所ではあるが。
「木村さん。いきなり10店舗は、多すぎて管理しきれなくなるよ」
「大丈夫です、薬膳を始めて6年になりますが、その前は店長をやって、人使いは、十分わかっています」
「10店も有ると、一人ではみきれなくなる。統制の取れない材料を卸すだけの店になりFCとは言えなくなるよ」
「気心のしれた優秀なのが2人居ますから、彼らにやらせます。」
「女性は、健康に対する考えが男性と違って、殆どの人が、そんな店始めるなら言ってみたい~と言ってくれます」
「薬膳は、私が なんチャラカンチャラ、、、、、、、、」
いつまで経っても終わりそうも無い。
「テンポスは、全国のマイナーな飲食店で、商品に特徴があり、商売としても面白い店を見付け出し、FC展開を初めとして、全国展開の手助けをしているんです。
どこの経営者も、やる気満々、前向き集団ですが、勘違いしていることがある。
自分の頑張りを、世の中のすべてだと思っちまって、商売ってもんは、客ってもんは、自分とこのしょうひんはとか、自信があるのは良いが、僅かな経験しか無いくせに、断定して、押し付ける。
小僧の御高説は聞くのがめんどくさい。
自慢の仕方を勘違いしている。
「私は、店の数は少ないが、こうしてみた、ああしてみた、今後はこうするつもりだ。」
自慢して良いことは、不屈の取り組みのできる男だ、失敗もするだろうが、挫けませんよ。この姿勢を自慢してみろ!
1000億企業にしようと、挑戦している俺にとって、木村くん!規模は違うが、お前と俺はアスリート、競争しようじゃないの 3年経って俺に言ってくれ!「森下さん、口ほどじゃないじゃないの、俺はコレだけやったよ!」
「畜生、待ってろこの野郎!」
アスリートは、アスリートと友達になる。規模ではない。挑戦しているやつだ。
木村君が自慢して良いのは、俺は未熟もんだが、アスリートだ!
わかったようなことを言っちゃあおしまいだかんね!