メンバーが足りないと言うので、日当1万円払って、1人ゴルフに連れてった。
寒い冬 折悪しく、みぞれ、交じりの小雨になった。
雨の中、付き合わされた男は、終いまで、ぶつぶつ 言いどおし。
「偉い目にあった、だから嫌だといったんだ、」こんな不幸はない、とでもいわんばかりに。
一方、1万5千円、払った3人は、みぞれの1日だったから、今日は良かった、よかった、とはいえないけれど、日当もらった男ほど、嘆きはしない。
同じ1日をすごして、金をもらって、不幸を嘆く人と、金を払っても、幸せを感じる人の差は、なんだろう。
テンポスは、定年制がないことが、知れてきたせいで、3人に一人が、60歳以上という、高齢会社だ。
40年勤め上げた実直な人が、入社してくるが、半分の人が、2~3ヶ月でやめて行ってしまう。
自分に合ってない、適職でない、と言う理由。
ちょっと待てよ、おっさん!
40年勤めた今までの仕事は、適職だったのか?40年前を、思い出してくれよ。
最初の頃は、嫌でいやで、毎日、転職しようとしていたくせに、忘れちまったのかい。20年経ち、30年、たって慣れてきて、いつのまにか、適職と、思っちまっただけじゃないのかい。といくら話しても 辞めて、行っちまう。
60過ぎのおっさん、青い鳥を求めて、適職を探し回って、疲れ果て3年も4年もしてから、テンポスに来ると、ほとんどが辞めない。
中には、3年前に,やめてったおっさんもいる。二度と辞めない。
30年、40年の夫婦でも、悪口を、言い合ってる組がある。
そんなに嫌なら、夜中に、濡れ雑巾を、かぶせてやれば、一発。
社員の中に、会社の問題点を、的確にしてきし、身の不幸を嘆いているのがいる。嘆いちゃぁいないよ、っつったって、問題点を、指摘しているだけの人は、心ねはおんなじだ。
自分が、ちび、禿げ ぶす。嘆く種は尽きない。
自殺するか、整形するか、忘れるか、だ。
日当の、男にしろ、文句を言う社員にしろ、禿にしろ、青い鳥を求めるからそんなことに成る。
お前の肩に、留まっているじゃないか。
人は、つらい時にしか、大きくなれない。つらい時こそが、成長するチャンスなのに、不満を言ったり、嘆く癖をつけちまうと、
ああ もったいない、「神」が与えてくれた、数少ないチャンスが、見えなくて、不幸を感じてしまうことになる。
「狭き門より入れ」「重い方を持て」「つらいことをせよ」