草刈り型と天婦羅型の2種類の仕事があることは前回のブログにアップした。
中級は、言われたとおりやってはいけない。
上級は、言われてからでは遅い。「気づき 気配り」
最上級は、目標 方針のみで実績を上げる
中級編
大学教授の長谷川謹造は、窓際で[庭の[[岐阜提灯]]を度々眺めつつ、日本古来の[[武士道]]というものを想う。そこへ、ある婦人が長谷川の元を訪れ、彼の元に出入りしていた学生が、闘病もむなしく亡くなったことを告げた。息子の死を語っているにもかかわらず、柔和な微笑みを絶やさない婦人だが、長谷川はふとした事で、夫人の手元のハンカチが激しく震えていることに気が付くのだった。夜、長谷川はこの話を妻に語りながら、この婦人は「日本の女の武士道だ」と激賞した。
芥川の短編「手巾」(ハンカチ)より
この婦人は息子の死を微笑みながら伝えていた。手元のハンカチの震えを見なかったら、婦人の気持ちを理解できなかったかもしれない。
離婚して2ヶ月経った友達幸子と会った。
「幸子、大丈夫?」
「陽子、ありがとう。悩んだけどもう気持ちの整理はついたから、大丈夫!一杯飲んで騒ごっ」
幸子に言われたことは「騒ごっ」
陽子が中級者でなかったら、2~3人集めて「騒げるところに、行く」
中級者の陽子は、「大丈夫!一杯飲んで騒ごっ」と言って居る幸子の目元が一瞬悲しげなのを見逃さない。
静かな店で、幸子の話を聞いてあげて、思いっきり泣かせてやろう。
女子店長との個人面談
前年比115%の目標にたいして、102%で28/32位
その対策の打ち合わせ
合理的に、問題点を抽出してその対策をたんたんと進めると、その店は改善しない。
翌月2時間も面談しても、改善しない。
パートの悪口を聞いて、自己中の悩みを聞いて、貴女は十分頑張っていると言う事が伝わったと感じたところで、対策を打ち出せば、人のせいにしていては解決しないことは知っている。
頑張っているね、大変だねと思ってもらった時始めて、解決の為に始動する。
店長だから愚痴を言うわけにはいかないことは知っている。愚痴を聞いてもらいたいのに、解決策を打ち合わせても、納得する訳がない。
女子店長との面談は、言ってることを聞いても解決にはならない。先ずは愚痴を聞いてやらないと。
実家の祖母が亡くなった時、親戚の多くが遠方だったせいもあって、火葬場に行ってもらう人の人選は、場当たりで行ってもらった。
実家は山の中腹に在るので、多くの人は下の平らなところに多く住んでいる。
昼間、霊柩車を先頭に、4~5台の車が連れ立って出発すれば、何事かは推測出来る。
畑からそれを見ていた、深い親戚の叔父さんが、留守居の人に、「何事が有ったかの問い合わせだ」と言いつづけた。
その気持ちは、俺ほどの深い親戚をないがしろにして、火葬場に行くとは何事だ!と散々毒づいた。
留守居の人たちは、今から追っかければ、まだみんなは火葬場にいるからと、返事をしたが、
対策を聞きたいのではなく、「深い親戚をないがしろにしてすみません」の返事が欲しかった。
都合の悪いことに、そこに居る人たちには、森下の家の人はいなかったので、謝る立場ではなく、逆に、俺たちに向かって毒づいてと、笑い者になってしまった。
仕事と言うより「交流分析」によると「交差ストローク」と言う不都合な対人関係をつくる場合の説明がある。
会社員が飲んで騒いで居る。話が途切れた時、上司がふっと真面目な顔をして「来期予算達成には矢部の数字をどうするかだよな」
飲んで騒いでいた水野は部長を茶化して「矢部は、ヤベーですよ。」
水野は、部長に頭からビールをかけられた。
水野は、水をかけられた理由がわからない。
騒いで居る時は子供になって居る、部長はふっと大人になった。子供の会話が途切れた時を見計らって、大人の投げかけをした。にも関わらず、子供の返答をした。
ストロークの交差は、子供の投げかけに大人の返答、頑固おやじが、怒り狂っているのに、冷静な原因分析と対策を返答したり、この状態をストロークの交差と言う。
飲み屋でテンションが上がってきて、くだらないことでゲラゲラ笑って盛り上がってきた。
子供が騒いで居るこの状態で、冷静に予算の話をする人が居る。これも交差ストロークという。
社長や上司が何としても120%アップを達成に向けて決意を表明した。
「河村くん!どう思う!」
河村くん、冷静で、「人員増加もしないで、意気込みだけで乗り切るのは、旧日本軍と同じです」
交差ストロークのたちが悪い例。
河村くんの意見が正しい。
ここは正しい意見を欲しい訳でなく、
「河村くん!どう思う!」には
「任せて下さい、男になります!」しかない。