【大阪・おかん食堂】おかんのような気持ちで、若者を応援したい!

おかん食堂

大阪アメリカ村(通称アメ村)にある「おかん食堂」。おかんこと上野由美子さんが営むこの店のメニューは毎日献立が変わる〝日替わり定食〟。メインのおかずだけでも立派な定食と言えるのに、お盆からはみ出しそうなほどの小鉢も並ぶ。「飲食店というより、家でご飯作って食べに来てもらっている感覚。お母さんて、家族の健康のために一生懸命考えて作るじゃないですか。海藻、繊維質、緑黄色野菜、酢の物などバランス良く取るために小鉢は絶対必要なんです」

おかん食堂上野由美子さん

「おかん、今日のごはん何?」

アメ村を作った第一人者、日限萬里子さんの、皆が楽しいと思う場所を作りたいという思いに共感し、アメ村に出店を決めた。「日限さんのように、夢と希望を持って頑張っている若者を『食』で応援出来たら人生最高に幸せ!」と笑顔で語る。

食材はなるべく安心安全なものを、金額と相談しながら選ぶようにしているとのこと。とはいえ、野菜や米は、友人が無農薬で作っているものを使っている。塩は宮崎県幸島の塩職人ネジさんのもの。出汁にもこだわっている。「全て、人との出会いがあってその人が素敵だから使わしてもらっている。信頼関係どころか家族みたいな感じ。もう美味しくなるしかないやろ、っていう組合せ。それを私が手抜きなしで調理する」。このおかんの心意気に惚れて、お客さんは通っている。

おかん食堂

おかんは西城秀樹ファン。店内にはヒデキの曲が流れ、壁には沢山のパネルが飾られている。デビュー時すぐにファンになり、青春時代はずっとときめいて過ごしたそう。「青春時代をあれだけ夢中にならせてもらって楽しかった。お客さんたちに『あ、西城秀樹やなぁ』『ヒデキってこんな人やったなぁ』と、ふと思い出してもらって、存在をこの世にちょっとでも残すお手伝いが出来るんやったら嬉しい。たいしたこと出来ないですけどね。ヒデキに感謝なんです。」と目を輝かせる。

おかん食堂

「おかん、今日のごはん何?」とみんなが集まってくる、おかんの優しさあふれるこの店が、ますます愛されていきますように。

<取材協力>
上野由美子さん
店名:おかん食堂
住所:大阪市中央区西心斎橋1-7-14 心斎橋西ビル2F
電話: 080-5634-1522

<記事作成>
千代川美保
1977126日生まれ 岩手県沿岸出身。
ナチュラルフードコーディネーター。
高齢者施設、保育施設、企業内社員食堂などで調理を経験し、食べるものの大切さを実感。
体に優しい食事を提供する自分のお店を作りたい!日々奮闘中です。

千代川美保