【うえんで 山鹿店@会津若松】「ラーメンWalker福島2021」新店部門2位

うえんで山鹿店

ここまで「無化調」を感じさせるラーメンは久しぶり

2019年4月10日オープンした「うえんで」。芦ノ牧温泉駅にある御三家食堂の一つ、「うえんで食堂」(1972年2月創業)の支店で創業者の孫(三代目)が出店。ちなみに千葉県旭市の会津ラーメン「白虎」の店主も「うえんで食堂」の兄弟。店名は元々の地名「上ノ台」がなまったもの。「うえのだい」→「うえんだい」→「うえんで」だ。お孫さんは東京でITコンサルタントをやっていたが祖父母が高齢で店を継ぐために戻ってきた。しかし、まだ二代目の父が頑張れるので自分の店を持ったようだ。

最初のうちは「うえんで食堂」の味を受け継いでいたようだが次第に「自分らしさ」を取り入れ、どんどん変わっていき、「ラーメンWalker福島2021」新店部門2位にランクインするなど話題になっていた。個人的に「普通」の支店にはあまり行かないのだが、本店と違うことをやり始め、しかも評価されているので珍しく足を運び、朝ラーで2杯食べてきた。

まずは「醤油らぁ麺」700円を注文。普通麺(中太ちぢれ)、手打麺(極太ちぢれ)、ストレート麵から選択できるが、初訪なので「普通麺」で。今年の2月に商品名を「中華そば」から「醤油らぁ麺」に変えたのは、「徹底して醤油にこだわったらぁ麺だから。国内の厳選した醤油六種類をブレンドして仕上げました。」とのこと。もはや1972年創業の本店とは「別な店」だ。

うえんで山鹿店

さて、ようやく味について触れるが、ここまで「無化調」を感じさせるラーメンは久しぶり。無化調であることは食べ終えて、後で確認したこと。アメリカ製の浄水器を使っていたり、醤油は6種類のブレンドだったり、BGMはビートルズだったり(若いのに)、いろいろと素晴らしい。ラーメン好きが会津若松に来たら、必須店の一軒になるだろう。

そんなお店なので一杯で帰るのはもったいない。ということで「会津山塩らぁ麺 並を極太麺(850円)」を追加で注文。

この麺が見事に極太。喜多方の「食堂なまえ」よりも太いか?首都圏だと「MENクライ」ぐらい。スープはかなりクリアでこちらも無化調らしく、シンプルストレートな味わい。こだわりがひしひしと感じられる。

うえんで山鹿店

店主に聞きたいことがあったが、会計時に出てきてくれた。「大崎さんですよね?」と。これはチャンス。「確か、西早稲田の「やまぐち」さん監修の「麦の香」も使っていましたよね?」と聞くと、「えぇ、ストレート麵で使っています。」あら、じゃぁ、また来なきゃ。

ここは、どんどん変化していきそうなので動向に注目だ。ちなみに7月には喜多方に3号店を出すらしい。若松の店が喜多方に出すのはチェーン店以外だと初めてではなかろうか?(同様に喜多方から若松も無かったような・・・)それもまた楽しみである。

店名:うえんで 山鹿店

住所:福島県会津若松市西栄町2-17

記事執筆

大崎裕史(おおさきひろし)氏

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2021年5月末現在約13,500 軒、約27,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)などがある。