安藤 川端へ
「 腐り切った青木」
誰が、こんなに腐った青木を作ったか。なぜこんな風になってしまったか。
「りんごの法則」を適用すれば100%本人のせいだ。
「りんごの法則」
管理者 マネージャーは、この法則を誤って理解してはいけない。
部下に向かっては、「人のせいにするな」と常に教えろ。
雨なので売り上げが落ちました。強豪店が出来たので、客を取られた。などはその良い例である。
人のせいにしていて、解決できるか、未来が開けるか、「人のせいにするな」と、テンポス社員には骨の隋までしみこませろ!
部下に向かっては「人のせいにするな」で良い。
管理者 マネージャーは、どのように考えたら良いか。
「腐った青木」を作ったのは、100%マネージャーのせいだ、マネージャーが教育しなかったせいだ、と考えなくては、本人のせいだと、しておけば、マネージャー自身は、人のせいにしてしまっている事に気がつかない。
腐った青木
5~6年も前になるか、青木が川崎店長だった頃、エリアマネージャーは、伝次だった。
青木は、店長としてやるべき事をやらないで、やりたい事を優先していた。当然実績は上がらない。
伝次も、今のように「狼研修」で指導するような接し方をしていない。
ゆるい上司と、ひたむきさ、のない青木。と言う構図。
俺もしょっ中川崎店に来る時間がない。青木も、俺が来たくなるような、「ひたむきさ」を見せて
いない。
月に一度来た時にはその度に「そんな取り組みをしていて、自分の人生をけがす気か。其れで良いのか」と本人に説いた。「伝次!青木をこのままにして置くのか!せめて半年、青木の事だけ考えて、育ててくれ」
言われた時だけやって、ひたむきさもない。指導する方が虚しい、変化のなさに一年もすぎる頃には、青木の事を考えるのはもうやめようと決めた。
降格させて、店長もやめさせた。
あれから5年。大手からの買取開拓営業を、俺がやる事にした。
人事部長の伊藤の野郎が、青木を寄こした。嫌な予感がした。
俺にとっては、青木は、何回も繰り返す「性犯罪者」で、更生させられない難物である。
作戦会議をしようというと、今の仕事がかたずくのに2週間かかるという。総てかたずけてもらった。
先週1時間30分かけて、青木に方針を説明した。
特殊営業部となずけた。
今までの仕事はすべて辞める事。上司は俺と言う事。徹底項目をやらなかったら、給料減額する事
一週間でやる事を決めた。
リース会社120社に電話
飲食トップ250社に電話
ばった屋20社に電話
時間が余れば、電話した先へ訪問する事。
一週間後
リース会社56社に電話した。
ばった屋10社に電話。それで終わり!
たったそれだけか!もと店長、再生センターの統括マネージャーもやった男。
40才になる青木をどうすれば良い!店長までやって、再生責任者として、センターの統括をしてきたのに、次々と期待を裏切って、挙句がこれだ。
「56社に電話するのに、何時間かかるんだ」
「4~5時間です」
「馬鹿野郎、セールスマンの俺に向かって、デタラメをいうんじゃない!何百っかい電話して、10秒できられるのもある、話になるのもは5分かかる。その結果分かった事は平均して
36件/時の電話は掛られる。当たり前のデータだ、56社に電話するのに、2時間あればユックリだ。
ばった屋10社に電話して、両方でユックリ半日仕事。
他の4日は一体何をしていたんだ。」
呆れかえって、つい大きな声を出したら、ドトールを追い出されてしまった。
問い詰めたたところ、「吉川さんから、日の出町の見積もりに行ってくれと言われて行って来ました。撤去がいっけんありました。」
「引き継ぎ期間を2週間やった。先週から、特殊営業部としてやれと言った。余分な事はやるなと言った。日の出町なんて、八王子の向こうで、その日は日の出町以外に何をしたんだ」
「日の出町だけです」
「今までのお前の一日の使い方がそれですべてわかるよ。会社を食い物にして、ぶら下がって、そんな生活をいつ迄続けるつもりだ。」
電話を掛けさせるのに、横についていて、掛け方を教えなければならないのか。
店舗企画の社員は、月に、46時間勉強会をしている。
電話掛け50/日 不動産の電話掛け30/日 店頭声掛け2時間
よる遅くまでやっている。
青木は8日/月休み、毎日チンタラ、こんな者に給料を払って居る。
テンポスに、何人青木がいるんだ。
安藤 川端へ、高梨へ
お前たちの体の中に「青木」が居る。
体制を変えると決めた。売り上げ三倍、利益4倍。
お前達3人は、自分の力量で何とかこなしていけると、思っている。
密度の薄い日常を、泳いで居る。
其れでも平均的な実績を残してきた。
テンポスは、今期経常利益が、2倍近くになる可能性がある。
グループ戦略が実をむすび、花開き出した。
この、2~3年でまるで別の会社になってしまう。そのチャンスなのに、自分を甘やかしておいて、
スイスイと泳いでいて、もったいないと思わんか!
今のままでやっていけると、思っているのか。
踏ん張りを感じない。ひた向きさを感じない。
今までのやりたかを守っていては、チャンスを物には出来ない。
自分のやり方を捨てろ!自分を大事にすると言う事は、自分の経験を捨てろ。って事!
自分を捨てて直向きに取り組めば、必ず経験が生きる時がくる。
最初から過去のやり方で凌ごうとするから、平凡な実績でしかなくなる。
「前進的自己否定をせよ」
自分は可能性のある素晴らしい人間だ、だから、自分の事は大好きだ。
だが、これから5年後を考えたら今の自分では役に経たなくなる。
そのために自分を作り直します。
中堅は、経験を捨てる勇気を持つ事だ。それが邪魔になる。
明るい未来に対して、今の自分は「最低だ」と思え!