15年ぶりに元同友会の会員と会った。
関西に移って、コンサルタントをやっているとのこと。
彼の知ってる同友会の会員の動向を聞いてきた。
この25年で大田区の会員250社で100億になった会社はない。
会員企業の中には100億が「偉いのかよ」と言う人もいると思う。
洛南高校の桐生君、100メートル10秒切れるか、日本国中が見守っている。
10秒切ることが偉いのかよ。
80才の三浦雄一郎がエベレスト登頂した。
偉いのかよ。
経営者に講演をする時に、何のために話を聞きに来ているか。その期待に答えようと「テーマ」を決める。
この時が一番困る。
聴衆は経営者なので、表面上は、売り上げアップ、利益アップ、良い会社にしたい。そのための社員教育。
表面上というのは、良い会社にしたいというポーズをとっているだけで、本当にそのように思ってないので、いくら話を聞いても実行しない。だから良い会社にならない。
その結果が、15年ぶりにあった人に、15年間で成長した会社を紹介するのが四苦八苦。
飲食店の経営者もそうだが、個人で1000~2000万も借り入れして独立しても、4~5年で半数が消えている。
儲かる店にしたいと、誰もが言う。にもかかわらず5年で半数が閉店の憂き目に合う。
目的達成のために、いつまでに何をする。を決めてない。若しくは決めてあってもやる事が中途半端で、成果に結びつかない。
やったんだけど上手くいかなかったと、自分をごまかしてしまう。
飲食以外の会社の場合、儲かる会社にしたいと露骨に言わない。
どんな会社にしたいかを決めてない。
規模、事業内容、業界における順位、
ゴールを明確にす。
ゴールの選定が間違ってしまうと、良い結果をもたらさない。
「従業員第一主義」などは、経営者の陥り易いゴールの代表的な物である。
第一や第二は、どちらでも良いが、無理に順序から言えば
1顧客 2効率 3従業員 である。
この1 2 3はどれか一つと言うわけにいかないから、順序はどうでもよいといえる。
「従業員第一主義」などと、綺麗にいう会社は、商売がヒットして儲かっているのを、経営がうまくいっているなどど、勘違いをして、従業員参加や、任せることが大好きで、強い体質の会社にはれないので、10年もすると赤字になってしまう。
儲けに敏感になれない。
どんな会社にしたいかを決める時に、売り上げや利益を重視しないで、
顧客満足やら、オンリーワンやら、従業員を幸福にするやら、を標榜することがあるが、
売り上げや利益抜きに、会社の活動はあり得ない。
売り上げや利益を重視すると、格の低い経営者のような気がする。
その結果経営者セミナーのテーマには「従業員を幸福に」「モチベーションアップ」「顧客にあいされる」などというテーマが並ぶ。
「モチベーションアップ」などは、売り上げにつながりそうな気がするが、モチベーションをアップさせたところで、売り上げアップにはつながらない。
売り上げアップは、毎日報告を聞き、指導とトレーニングをする。課員のベクトルを合わせる。
リーダーに権威があり、掌握できている。
この土台の上にモチベーションアップの意味がある。
モチベーションアップが目的になってしまう。
販売戦略を練って、他社の動き、社員の動きに合わせて、徹底項目を変える。この繰り返しをやっている会社は、利益、売り上げは着実に伸びている。
過去3年間の売り上げ、利益の伸びている会社のみが、売り上げ利益につながらないような、目標を作っても良い。
「経営参加」「従業員満足」などである。
売り上げと、利益アップを目指さない会社は、経営者の趣味で、ゴルフの代わりに経営セミナーに行ってるにすぎない。
経営者セミナーに行く経営者は、ある視点からみると、たちが悪いといえる。
真面目に会社のことを考えていると、思っている。
会社の役にはたってないにもかかわらず、仕事をしていると思っている。
新聞は読む、セミナーには出る。その結果、会社は良くはならないが、経営のことはよく知っているiPad経営者(貴方の知識はiPadに入ってますよ。実行は出来ないのですね)が増えてしまう。
一日の行動が売り上げアップにつながってない日を繰り返している結果、3年の売り上げ利益を伸ばせないことになり、10年経っても変化もない生きてるだけの会社を経営している。
大部分の経営者は、繰り返しの中で生きている、これは経営とは言えない。
経営は、市場や環境の変化に対して、長期的戦略を立て運営をする。
会社において、去年とどこが違うのですかを自問自答すべきだ。
変化のために貴方は何をしましたか。を、自問自答すべきだ。
良い会社にしたいと言う前に、儲けは伸びてますかをクリヤーすべきだ。