自分のプロデューサーは自分
「天は自ら助くる者を助く」
自分の人生は誰かによって作られるものでは無く、自分の意志によって現在の自分が作られている。
「思いは実現する」
強烈な意志が無くても、知らず知らずのうちに、自分の考えているような結果になっている。
交差点の騒音の中での会話を録音して、再生してみるといろんな音を拾って肝心の会話はすこしも理解出来ない。
録音すると、機械は音を整理できなくて、大きい音の順番に拾ってしまう。
その騒音の中で立ち話をしている二人は、聞き漏らさないように注意して聞いているので、
相手の言っていることを理解できる。
音の大きさによって耳に入ってきた順番に聞こえるのでは無く、脳が注意している会話を理解しようとしている。
最近は集音マイクの機能に、音を選択して録音できるものもある。
人は元々聞き分ける機能をもっている。
腕時計の文字盤を見ないで書いてみると良い。
1日10回×365×10年=36500回 十年使っている腕時計を見た回数は36500回
見ないで書いてみるとほとんど書けない。
見ていることは、知っている事にはならない。
経験した事は、身についているのでは無く、経験しただけである。
レストランの店長10年やってましたと言っても、店長のノウハウを身につけているわけではないことは、これでわかると思う。
そのつもりで取り組まないと、経験が蓄積しない。
では、そのつもりで取り組むとして、「志」「目標」が大事なのは言うまでもないが、
「志」に近づく方法の一つが「プロデュース」である。
新卒は、「早く足でまといにならないよう一生懸命努力します。」などと綺麗事を言う。
「 先輩の名前を一日で全て覚えます」此れなどは具体性があってなかなか良い。
ただし、このような考えで仕事に取り組んでいては、二歩も三歩も遅れをとってしまう。
新卒よ!配属された1ヶ月、どんなつもりで取り組みますか。
「一生懸命」や「先輩の名前を覚える」だけではいけない」
「自分のプロデュース」をするとなると、
「早く覚える」はプロデュースではなく。「あっと言わせる」とか「二年目の先輩の舌を巻かせる」とか、「凄いのが入ってきたな」と言わせる。
此れがプロデュースなんだ。
「凄いのが入ってきたな」と言わせるように自分をプロデュースしようとすると、朝一番に出社したって、「凄いのが….」なんて言ってはくれない。
「先輩の名前を」一日で覚えたって「凄いの….」なんていってくれない。
何をすれば「凄いのが….」と言ってくれるかはやって見なければ分からないが、
「凄いのが」と言われるようにやるんだから、普通の努力では済まないはずだ。
「プロデュース」の視点があるだけで、取り組む姿勢は全く違うものになる。
4月の初任給を貰って、世話になった人に何か買ってやる。、やろうともしない、思いつきもしないやつに比べれは、よっぽど良いが、ここに「プロデュース」を持ってきてみると、やる事は全く変わってくる。
長い間心配ばかりさせていた「康子」はこうして立派な社会人になりましたよ。お父さん安心してくださいね。
このテーマでお金を使うとなると、安直に物を買って贈ったって伝わりはせぬ。
働いている様子をビデオレターで、同僚と仲良く勉強会の発表風景をしているところ、同僚のコメント(ふざけたやつではダメだ)、上司のコメント、工夫の仕方が変わってくる。
テンポス一年は、「頼りになる」「信頼がおける」「火の玉」いろんなプロデュースの仕方がある。
あくまでも、とって付けたような安っぽいプロデュースは直ぐバレる。
かって、社長の椅子争奪戦に参加して、本人はもしかすると社長は自分か!と狙っていた「河原」。
彼は「早稲田」卒、司法試験を受けたのが自慢、知識はある、討論すれば悉く論破する理論家、
惜しいかな、社員の応援が少なくて、争奪戦では評価されなかった。
普段から、「自分は賢い」これが彼のプロデュースのテーマだった。
「賢い」と言って賞賛されたいようだった。
最近の飲食ではこれこれこうだよと、俺がいうと「知ってます、昨日の日経で見ました」つまりそんな事は教えてもらわなくても知ってますよってこと。
一つ一つ知ってるが鼻につく。
「河原よ、お前は賢いと認めてもらいたくてもがいてるが、お前が賢いのは、誰もが知ってる。
にもかかわらず、其れは知ってるなどというもんだから、お前のプロデュースした自分でなく、
社員は利口ぶったやな野郎、とお前のことを思ってしまっている。
お前は自分で「利口ぶったやな野郎」というプロデュースをしていることに気がつかないのか。
思い切って「其れは知らなかった」と言ってみろ。庶民が集まってくるよ。
何度か本人にプロデュースの仕方を変えるように伝えたが、「利口ぶったやな野郎」のままである。そのくせ他人がどう思っているかが気になっている。
真面目に一生懸命から「志」「目標」 その上で「プロデュース」
薄っぺらいプロデュースにはしないように。