社長争奪戦 社長養成講座

社長は健全な精神の持ち主でなければならない。
前提条件 競争社会で働く企業人としての社長
楽をして儲けたいと考えてはいけない。
楽をして儲けることはある。商売はかすめるのではなく、汗した結果が儲けである。
FBやブログの人気の高いものの中には、「座っていて1億儲けた話とか、寝ていて2億儲けた話が」
一杯ある。
健全な精神の持ち主は、努力して成果は手に入れるものだということを知っている。
手元に「人参を与えなくても、営業マンが目標達成してしまう簡単な方法」と言うダイレクトが来ている。
まさに、簡単な方法で出来るようになるんですよ!と言うのがキャッチコピーになるほど、楽に何かしたいと言う経営者が多い。
健全でない経営者のイカに多い事か。
社員教育何ぞは、やってもやっても効果が分からなく、途中で辞めようとか、赤字にでもなってくると、教育なんてやってないで売りに行け!となってしまう。
育って来て期待出来るようになって今年は何とかなるんじゃないかと思う矢先、「辞めます」と言われてガックリ。この繰り返しで人が育つ。
良い人を探そうなんてもってのほか、育てるしかない。
育てるのは並大抵の事ではない。褒めて叱ってなだめすかして、悩み相談に乗り、コッチが諦めたくなる頃やっと育ち始める。一生懸命になりすぎると、辞められる。辞める事を心配していて育つはわけはない。
人は環境を整えれば、競争に勝てるような社員に育つか、引っ張って引っ張って引っ張って、チョコっと育つ。そだてるのは、本当に苦労するもんだ。
そこまでやってうまく行かなかったら自分のやり方が悪い。決して人のせいではない、自分に力がなかった。
部下のせいでもないし、競争会社のやり方が上手かったからこちらが負けたのではない、自分のやり方がまずかった。
資金が少なかった、もっと自由にやらせてもらいたかった。なんて言い訳。
条件が満足に揃って仕事の出来るときは、およそ一回もなく終わる。
時間が無く準備不足の中でどうするか、新人と中途の経験不足を使ってどうやり遂げるか。
いつだって一杯いっぱいの中でやっている。このところ家に帰ってませんだとぉー。
偶に条件が揃った時は嬉しいけど、悪い事でも起こるんじゃないかと心配になる。
それでやっと利益の出る会社になると、儲け主義だと蔑まれる。
従業員を大事にして居ないといわれる。
やっかみを背にして、深~い胸の内にしまい込んでおくびにも出さず、5時の新幹線に乗る為に暗いうちに家を出て、白い息をしている自分のさみしさが、プロを実感させてくれているんだと思うようでないと、まともな、健全な経営者の端くれに離れない。
人は当てにするな。「やったか?」「やりました」こんなものは、確認ではないぞ。
「確認するなら「なぜやらなかったんだ」と聞けば、やらない理由をいうか、「やりましたよ」と鼻を脹らませてムッとして言う。成る程やったかと分かる。
「やってくれるか」「任せて下さい」と返事をもらっただけで、間に受けて任せるようでは、未だ未だ人は使えない。
チェックもしないで言葉を信用するようでは、人とはどんな物かを理解してない。
「明日10時から始めるから時間厳守」と言っても明日が日曜だったら、よほど上手く伝えないと、
ハイハイ返事をくれた人が、全員集まることはないって知ってるよな。
「死ぬ気でやる」などと、言ってベクトル合わせをしたなんて、独りよがりもいいとこ。
ここまで疑っていてなお、未来を見つめ、社員の明日の可能性を信じて、いっしょにやる。
こんなはずではなかったって事はない。
明日死ぬことだってある。田中良宗が女だったってこともあれば、65年間「ハイホン」だとおもっていたら「ハイフン」だった。
味噌汁に天ぷらをいれる人は数少なく、食べ終わってから「戴きました」と言うのは静岡の人だけだと言う事もある。
経営は知らなかったでは済まされない。いつだって潰れる可能性を心配しておかなければならぬ。
それでも経営者やるかい!