電話営業

テンポスの店員(社員)に、ユーザーフォローの電話掛けをやらせたが、全ての店で中途半端な取り組みしかできなくて、やめてしまった。
外回り専門部隊の(店鋪企画)の社員に電話掛けをやらせたら、客の反応が思いの外良くて、飛び込みをやらずに、電話掛けを徹底的にやる事にした。
店員は来てくれた客と話をすれば良い。
外回り部隊は話を聞いてくれる人を、探さなくてはならぬ。
同じ年に採用した社員とはいえ、おかれた環境によって、使い物にならなくなってしまっている。
この辺りにも人を育てるヒントがある。
電話掛けを、入社2ヶ月の社員にやらせると、100件すると、アポが4~5つ取れる。短期長期を含めると、見込客は7~8取れる。
店頭の店員を8年やってた社員は、同じ時間を使って30件くらいしか電話掛け出来ない。
そうかと言って取り分け、アポや見込客の数が多いわけでもない。
商品知識もなく、会社概要も良く説明出来ない2ヶ月の社員の方が、時間当たりの生産性は格段に良い。
8年ものの言う事には、「話が長くなって、件数が伸びません。」
「話を打ち切って次の客のところに電話すればいいだろ」
8年ものは、数多く掛ければ見込が増えると思はないで、いろんな話をして可能性を引き出そうとした。
ここまでは良い。ドッチが効果的かやって見ればいいのだから。
ココからが成長する人と、停滞する人の別れ道。
入社二ヶ月の社員の方が上手くやっているということがわかっても、相変わらず自分のやり方を変えない。
最初から、うまい方法を探そうとしないで、このやり方でやろうと決めてしまっているから、
「どう?そちらのやり方は?」何て思いもいない。
「システムアシスト」の営業会議に毎週行く事にした。
デザイン担当に、「受けた仕事をこなしてるだけでは仕事量が増えないのだから」とテンポスの電話掛けの話をして、過去のユーザー全てに電話掛けをさせた。
1時間当たり平均36件はかけられる。
一週間して報告をうけた。
何が忙しかったか知らないが、一週間で電話掛けは40件だと言う。
言い訳
「今まで一度も挨拶にも行かず、ほったらかしていたお客さんですから、長いところは1時間になるところもあります。」
「それで効果はあったのかい。」
「アポは一件とれました。」
「無から有を生み出したのだから、この一歩は小さいが人類にとってはでかい。
但し、40件とは何事だ!一時間も喋ってなにしてんだ!。」
「あまり短時間で電話を切るのは失礼だと思って。」
「お前の会社は、長い間電話もしない失礼な会社だろ。電話する時だけ急に善人ぶるな。アポをたくさん取りたいのか、電話掛けをして挨拶をすればいいのか」
「挨拶もしてアポも取りたいです。」
テンポスの8年ものの社員と同じような事を言う。
売り上げアップのために、社長に、アレはやってるか、これはどうだと質問すると、こうやってますああやってますと答える。
追求すると、デザイン担当が、社長のかたをもって、こうもしてます、ああもしてますと応援する。
「お前らぁなあ、いい加減にしろ!俺はなにしにきてんだよ!売り上げアップ、利益アップのために、原因追求と対策を提案に来ている。
にもかかわらず、二人して口裏合わせて、俺をやり込めて追い返せば「うまくやりましたねえ社長」じゃないだろ。
おう!デザインよ、お前は社長が俺に言い訳をしたら、社長!もっと素直に原因追求しましょうよっていわなきゃあならんだろうよ。
なにかんちがいしてんだ、馬鹿たれ!
停滞する会社、停滞する人の取る姿勢。ワンパターン。
成る程と言わない。気が付きませんでしたと言わない、やって見ますなどとは口が裂けてもいわない。
今のままでいて売り上げアップしない。やりようもないから、景気が悪いと言う。
競争できる会社でもないくせに、「共栄」「利他の心」なんてどっかで聞いてきて、理念にまで入れちまって、
利益も上がらないに、地球環境のセミナーに行って。そんなとこに行く暇があったら、電話掛けか、飛び込みでもしてろ!
テンポス精神17カ条の「儲けるな、儲けよ」を最近
「儲けよ!儲けるな。」に変更した。
自分が向こう見ずな若者のうちは、「利他の心」で行こうと思ってた。
ところが、「儲ける」と言う事は、並大抵の事ではできないと分かってきた。
商売は思い石を背負って坂道を登るが如し。
儲けて社員も家族も安心させて、その上で俺も一つ謙虚に「利他の心」を追求してみようと変更した。
目指すは「スジャータ」名酪 「本物の利他」を実行している。
会社の健全な発展も短期間に企画でなんとかなるうちは、市場競争の入り口にも立ってない。
重い石を背負って登る実感をする人と、一緒に仕事をしたいもんだ。