ある会社で、新しく役員になった会計士と、二次会で同席した。
ナカナカ張り切っていいた。
酒が進み、話に花が咲く、気も緩んで来る、つい調子に乗り、日頃の態度が出た。
幾つもの会社の面倒をみている。
私の知っている会社の社長も、酒の肴になって、こき下ろされた。
どこそこの会社は、こうやってたて直した。
自慢話が続く。
「まてよ、この野郎。お前は天才か神か!俺は、いくつも会社を買って、立て直しに失敗して来た。同じことをやっても、受け入れ側に上手くはまることもあれば、ヘトヘトになり、なん億も、放棄して、諦めたことも何回かある。打率たるや、3割りがやっとだ。
その、実業家の前で、ヌケヌケと、ほざきゃあがって、くそたぁけが、よーく聴け!
事業でむつかしいのは、何をやるかでは無く、やらせられるかで有る。
お前は、会計士、コンサル、口で言うだけの仕事。
其れで立て直せたってか。何処に有るそんな都合の良い会社が!」
10年も前 内装業をやってる会社の社長にしごとをたのんだことがある。
「赤坂の、なんとか言う店は私が作って、繁盛させました」
「待てこの野郎!タカダカ内装屋風情が、繁盛させましただとぉ。天を恐れぬ大馬鹿野郎目が!
繁昌させたのは、その店の経営者だろうがよ!
お前の訳がない。よく、いけしゃあ、しゃあと、そんなことが言えるなぁ
誇りを、自慢と勘違いして、人様に、自慢して回っていたのか!馬鹿者目が」
内装屋は、まだ良い。たかだか内装やだから、謙虚なもんだ。
公認会計士となると、馬鹿でも、ちょんでも、「先生」第一、「先生」なんて、呼ばれて蔑まれてるのに、崇められてると思ってるから、始末に悪い。
仕事に誇り持つことは凄く大事だ!
自慢しちゃあいけない。志を言うと、自慢に聞こえる事が有る。聴き手がいじけてる場合が多いが、本当の、挑戦をしていないと、自慢に聞こえる言い方になる。
自分が本物でない証。
俺がやな野郎と言われるのも、自慢に聞こえる、偽物!
その会計士に、天誅を加えて置いた。
次回が楽しみだ。50年も自慢に生きてきた人間が、即変われるとも思えんが。
凡そ実業家の前で、コンサルは、私ゃ口先だけの仕事と、自覚をして、その上で、誇りを持つ事。
批判は、誰が口にしても、的確で正しい。
其れくらい簡単。批判すると、えらくなった様な気がして心地が良い。
批判は誰でも出来る、然もどの批判も、的確だ。
偉そうに批判して、愉しむな。聞かされる方が迷惑。
実業家の前では、目を合わせるな、お前らは、卑しい仕事。
実績の上がらない、出来の悪い店長よ!俺たちは、実業家だ。取り組んでいる事が偉いんだ。
誇りを持とう!