待ちに待ったサウナが出来た。

高台の庭から、見降ろす。
ゆったり3人で、入れるサウナが出来た。
ヒーターは、イタリアから取り寄せたが、テンポス商品部を通して購入したので費用は1/3の20万。
部屋は大工に、杉張りにしてもらった。
香り 最高!
風呂は、檜のオケ 3人ゆったり。
ベランダは、高い所から、村人の生活を心配してやりながら、風に吹かれて、火照った身体を冷ます。
草刈りで世話になったデンポスの社員も、絶景と、杉の香りを喜んでくれた。
幸せは長くは続かない。
湯の自動供給が、底から15センチくらいで止まってしまう。
業者を呼んだら、「桶が大き過ぎるから、あとは、蛇口で供給してくれ」
「桶が途中からデカくなったのかよ、供給器の選定を間違って置いて、
桶のせいにすんじゃねぇ」
排水口がやや高いとこにあるので、1センチほど水が残る
桶屋をよんだら、「設置は自分のとこでやってないので、俺のせいじゃない」
1時間で、7センチほど水が減る。朝になると、水が無くなっている。
桶屋をまた呼んだら「使ってるうちに、檜が水を吸って膨らむと、水が漏らなくなる。」
「1時間で、7センチも減るのは、以上。あんた桶屋か?」
「ワシは桶屋じゃない、大工だ。」
「風呂桶を作ったことあるのか」
「風呂桶は無いが、棺桶は作ったことはある。その時は漏らなんだ。」
「死人が、何を漏らすんだよ、風呂桶どうすんだよ!」
「……………..」