トップセールス1名に、100万の決算賞与を出す事にした。
と思いついたのが、1月。
決算まで4ヶ月ある。全店競争させて、盛り上げた。
終わってから、5月に、店長から、意見感想をあつめた。
1 1人だけでなく、3人くらいを、表彰するようにした方が、参加意識がたかまる。
2 突然発表しないで、期の初めにしてくれ。
アホな庶民の尤もな意見である。
1と2の意見を想定して、実際の所では、
1名だけの表彰にしないで、5名に賞金を、100万づつ出す事にした。
公平を期すために、店舗を、規模、市場、粗利実績を考慮して、5グループに分けた、柔道や、ボクシングの、体重別にしたようなもんだ。
その結果の意見を集めた。其れが先ほどの、1 2 の意見である。
中には、1位から、5位まで表彰した方が良い、と言う意見もあった。
つまり、25人を、表彰対象にしたらどうか、と言う事になる。
一体この意見と言うものは、考えた上の意見だろうか。何人表彰すれば良いんだよ。
困るのは、おばかな中間管理者が、こんな意見を間に受けて、取り入れようとする。無視出来ないのだ。
社員の意見を取り入れる事が、民主的近代経営だと思っているから、無視する事は、自己否定!!
利益も11億超えてきたので、思い切って、名入りのTシャツを、3枚づつ、配る事にした。
Tシャツ3枚くらいで、思い切ってかよ!と言う人もいる。
おもいきったんだから、しょうがないじゃないか。
店長から、洗濯して乾かない時もあるので、4枚にしてくれといってきた。
この野郎、4枚配れば5枚と言う、5枚配れば6枚と言う。
ココらはまだ分かり良い。
先程の5名に100万づつ、配る時の条件を付けた。
該当店舗の、従業員にアンケートを採った。
100万獲得お目出度う と 100万獲得に、どっかお目出度うといえないね、どちらかの回答を集めさせた。
実績が店員に祝福されるもので無くてはいけない、但し50%の祝福があれば良いと言う事にした。
どんな善行をしても、ひねくれた見方をする人はいるもんだ、ので50%に認められれば良しとした。
京都店長から意見があった。
100万獲得お目出度うと言いたい所だが、該当者の行動にイマイチ問題があると言う。
向山さんは、仕事熱心で、あの成績をあげたが、社員一同が賞賛していない。
休暇を取って、出勤して、自分のためだけの仕事をする、チョット手伝って欲しい時も、休暇ダカラという意識があって、快く手伝ってくれる姿勢がなく、イヤイヤという感じが伝わる。
人事部長までもが、注進してきた。
「どこが問題なんだ」
「休暇というのは分かる、ですが、チョコっとやって貰うだけなのに、露骨に嫌そうな感じを出すので、頼んだ方が、嫌な感じになってしまう。」
そんなことで、ココロからおめでとうと言い切れないのです。
「では、向山さんが、店に来ないで、自宅で仕事をして居たら、頼みようがないじゃないか、
出勤したことが評価を下げてしまうのか、チョコっとでも、使おうとする姿勢に問題があって、
自分の判断に問題がある事がわからない、人事部長のほうが、問題だよ」
根っ子は、Tシャツ3枚配れば4枚と言ったさもしい男と、おんなじだ~