「いらっしゃいませ」と腰を曲げたら、何回目に床に手がつくようになる。
おそらく何百回やっても、永遠に床には届かない。今ここで床に手をつけようと、腰を曲げてみるがいい。
必ず、いてててて という位置にくる。
いてててて のまま10数える。これを1ヶ月続けると床に手がつくようになる。
同じように見えるやり方で、いてての位置だと一ヶ月で、手がつくのに、片方は 永遠に成果が出ない。
なぜだ! 靴磨きをマジ目に10年やっていると靴が作れるか?
看護婦の立派な人が 医者になるか!
荷物もって汗かいて一生懸命下向いて歩いていたら、ある日富士山のテッペンにいるか?
成果の出る努力と汗の出るだけの努力はどう違う。
富士山に登ろうとして歩く。医者になろうとして勉強する。
つまり ゴールがあるかないかの違いだ。 床に手をつける。これがゴールである。
ゴールに向かって努力しているともう無理とか、できるのかなあ と投げ出したくなったり、
未来に疑いを、抱くときがくる。
そこだよ、そこ、見えない競争相手がみんな 脱落する場所だ。
そこが、いてての位置だよ。自分の努力が やっと いてての位置まで来たか
みんながあきらめる位置まで来たか。
競争相手が いなくなっちまう位置まで来ているのにお前も、そこでやめてしまうのかよ。